【介護施設の充実目立つ】
 2010年6月19日付

 士別市は、介護保険事業計画にそって介護サービスの供給基盤整備を進めてきている。市内での高齢化が加速しているのに伴って、ここ数年は指定介護サービス事業者がかなり増えてきている。05年9月の新市誕生時には、介護サービスを供給する事業者は31事業所だったが、現在では41事業所となっており、特に小規模多機能型住宅介護など施設介護サービスの充実ぶりが目立ってきている。

 士別市は介護保険制度が導入されて以来、介護保険事業計画に沿って介護サービス供給基盤の整備を進めてきている。
 各種介護サービスを提供する事業者は、05年9月1日の旧士別市と旧朝日町が合併し新市が誕生した時点でその数は31事業所だった。
 それが現在は41事業所にまで増えてきている。

 新市誕生時から増えている指定介護サービス事業者は訪問介護で2事業所、訪問リハビリティーションと通所介護、介護予防リハビリティーション、介護予防支援でそれぞれ1事業所ずつ、特定施設入居者生活支援、小規模多機能型住宅介護で2事業所ずつが増えている。
 特に施設でサービスを提供する事業者の増加が目立っている。

 士別市では00年度の介護保険制度導入時から、サービス利用者の需要動向などを勘案して基盤整備を行ってきている。
 05年の新市誕生時における65歳以上の人口は6817人で、そのうち74歳以下については全体の半数以上となる3553人だった。
 ところが今年4月1日現在では65歳以上74歳以下の人口は、65歳以上人口の47%となる3435人となっている。

 逆に後期高齢者といわれる75歳以上については、新市誕生時で3264人だったのが、今年4月1日現在では3754人に増え、74歳以下の人口と逆転している。
 それに伴い、要介護・要支援の認定者のうちより介護度の重い要介護4・要介護5の認定者が増えてきている。
 新市誕生時の要介護・要支援認定者数は1068人で、このうち要介護4・5の認定者は227人だった。

 それが今年4月1日現在では1126人の認知者のうち、要介護4・5の認定者は301人と全体の26%以上にもなっている。
 後期高齢者が増加し、介護度の高い認定者も増えてきていることで、介護を施設に委ねるといった需要がかなり増えてきているよう。

 また、介護分野での雇用機会を図ろうとする国の緊急経済対策で、各地域に設けられていた整備枠の規制が特例として一時的に外されたこともあり、民間事業者の参入機会が増え施設整備に拍車がかかったことも、施設サービスの基盤強化にもつながっているよう。

 各施設が提供するサービスの定員は新市誕生時には341人だったのが、現在はコスモス苑の増床分も含め540人まで増えている。
 さらに今秋には認知症対応型共同生活介護で2事業者が増える予定で、36人の定員が上積みされることになる。
 その一方で、介護サービス供給基盤の整備によって介護保険料の上昇も一つの課題となっている。

 市保健福祉部介護保険課では、これまでの介護サービス基盤整備によって次期計画では65歳以上の介護保険料は、現段階では準額で1万円程度引き上げとなる試算をだしている。
 「この地域でのニーズが施設介護に高まってきているが、次期計画で介護保険料をどのように設定していくかも課題になる」と市介護保険課では話している。