【北星信金:当期純利益、前年上回る】
 2010年6月20日付

 北星信用金庫(田原靖久理事長)の第59期通常総代会が18日名寄市内のホテルで行われ、業務報告、同庫の多寄出張所廃止などの議案を承認した。また役員改選が行われ、新理事長に山川武志氏(56歳)が選任されている。当期純利益は5億200万円(前年比2億9300万円増加)となり、前年度比で大幅に伸びた。

 議案の審議に先立ち、田原理事長が「地域のニーズに合った役割を果たしていきたい。生活設計を含めた積極的な融資相談、窓口業務の強化、商工会議所など経済団体との連携も深めていきたい」とあいさつした。

 第59期(平成21年度)業務報告では預金は定期預金増強キャンペーンや年金振込み指定の増加等個人預金の増加が顕著だった。期末預金残高は2180億2200万円で、前期比2・76%増。貸出金は個人・法人向けともに減少したが、地方公共団体に対する貸出が増加し前年比1・46%増の838億9700万円となっている。

 業務純益では10億5300万円(前年比6億5500万円増加)、当期純利益は5億200万円(前年比2億9300万円増加)となった。市場の運用環境が回復したことから、有価証券の減損処理費用が大幅に減少(2億1700万円減)し、さらに退職給付費用の減少により人件費が減少したことから、前期を大きく上回る利益計上ができた。

 自己資本比率は13・44%(前年比0・31ポイント低下)となり、 国際統一基準8%、国内基準4%を大きく上回っている。一方、不良債権比率7・20%となっている。

 士別中央営業部多寄出張所については人口の減少、世帯数、預金量や来店客数、さらに金庫のコスト削減などを考慮し、平成22年10月1日付けで廃止することが決まっている。

 多寄出張所は、昭和34年12月28日に出張所として設置し、昭和37年に支店に昇格。昭和51年に現在地に新築・移転したが、平成13年、人口の減少やコストの削減を目的に支店から出張所に変更して、現在に至っている。

 役員改選で現理事長の田原靖久氏(72歳)が相談役に退き、新しい理事長には山川武志氏が選任された。山川氏は昭和28年生まれ。同志社大学経済学部卒後、昭和54年4月に名寄信用金庫に入り、平成14年から同17年まで士別支店長として在任している。その後、総務企画部長、経理証券部長を経て、平成21年6月に常勤理事に就任した。