【特養コスモス苑:20床増床の改修が完了】
 2010年7月2日付

 士別市は、特別養護老人ホームコスモス苑(山口健所長)を増床するための改修工事を行っていた。すでに改修工事はほぼ完成しコスモス苑では今後、増床分のベッドについて順次入所を進めていくことにしている。コスモス苑の入所待機者は現在130人ほど。今回の増床によって入所待機の解消につながっていくものと期待されている。

 特別養護老人ホームであるコスモス苑は市が直営で運営しており、ベッド数はこれまで50床だった。

 市内での高齢化率は高まっている状況にあって、介護認定を受けている高齢者の要介護度はここ数年、介護度4・5の人たちが増える傾向にある。
 そのため、在宅介護よりも施設介護に対する需要が高まってきている。

 そうしたこともあってコスモス苑の入所希望者が増え、常に100人を超す待機者を抱えていた。
 市としても待機者の解消を図るため以前からコスモス苑の増床を計画していたが、それぞれの地域に設けられていた地域整備枠の関係でコスモス苑のベッド数を増やすことができないでいた。
 ところが、国は景気浮揚対策の一環として施設整備枠を一時的に撤廃。

 市ではその機会をとらえ、コスモス苑を増床することにした。

 ただ、整備枠の一時的な撤廃は2011年度中の供用開始が条件となっていることと、増築などによる増床では財政的に難しいことから、市ではコスモス苑で実施していた短期入所用のベッド10床分を入所用として確保。

 また内部改修を行うことでさらに10床分のベッドを確保できるとし、コスモス苑全体で20床分の増床を図ることにした。
 増床分の改修費は約3300万円で、すでにその工事もほぼ完了している。

 今回の改修で3人部屋を1室、2人部屋を2室、1人部屋を3室を整備している。
 コスモス苑では今後、順次入所を進めていくことにしている。
 コスモス苑に入所を希望している現在の待機者は約130人。

 今回の20床増床によって待機者の解消につながっていくものと期待されている。

 その一方で「確かに増床分の待機者についてはこれから入所を受け入れることができるが、介護度がより高い介護認定者が増えてきているなかで、入所した分と同じくらいの入所希望はすぐに埋まってしまう」(コスモス苑)とのこと。

 高齢者人口がますます増加してきている状況にあって、要介護度の高い高齢者を受け入れるコスモス苑のような施設が、この地域ではまだまだ望まれているといえそうだ。