【小学校:空き教室を地域美術館に】
 2010年7月11日付

 剣淵町は10年度事業で特色ある学校づくりを進めようと、各学校に50万円を交付する「剣淵町特色ある学校づくり推進交付金」事業を実施するが、このほど各学校の要望が出そろった。剣淵小学校は芸術体験や地域との連携を図ろうと空き教室にミニ美術館を設置。中学校は各種検定の受験料補助で学力向上を目指す。高校は農産物販売のシステム構築や情報発信のプロジェクトを立ち上げ、特色ある学校づくりに役立てたいとしている。

 剣淵町特色ある学校づくり推進交付金事業は、学力向上や生きる力を育むため、学校の伝統や校風、地域特性を活かした創意ある教育活動を展開し、特色ある学校づくりを推進しようと今年度初めて実施するもの。

 町内の小・中・高校を対象に、それぞれ50万円を上限に交付するもので、実施内容について各学校の申請が出そろった。
 剣淵小学校は空き教室に「剣淵小ミニミニ美術館」を通年開設する。
 展示には町内の写真や押し花、水墨画など10の文化団体が協力し、地域住民の作品を展示する。

 美術館は10月に開設し、作品は4ヵ月ごとに入れ替え、地域の人たちにも開放する。
 剣淵小の武部孝校長は「子どもたちに芸術体験をさせるだけでなく、地域との連携を深め開かれた学校づくりを進めていきたい」としている。
 また12月には士別吹奏楽団を招いたコンサートも実施する。
 剣淵中学校は交付金事業を活用し、各種検定受験料の補助を実施する。

 対象となるのは漢字、英語、数学、歴史の4検定で、これまでは1800円〜3500円の検定料については生徒が負担していた。
 剣淵中では確かな学力を身につけさせようと補助を実施し、これまで90人が受験を申し込んでおり、合格に向けた学習を昼休みや放課後などに実施している。

 佐藤喜広校長は「生徒の挑戦や努力が結果に現れる。生徒たちには合格に向けて頑張ってほしい」と話している。
 剣淵高校は交付金事業活用のために「剣淵高校アグリ&フード情報発信プロジェクト」を立ち上げた。

 3年計画のプロジェクトは地域産業の発展に寄与できる人材育成を目指した農業教育を進めるもの。
 耕作部門や食品加工部門の充実など、これまで進めてきた農場再編に加え、交付金を活用して野菜販売用の冷蔵ショーケースやPOSシステムの導入などを行っていく。

 廣瀬之彦校長は「栽培から食卓までのフードシステム確立を目指し、情報発信やネットワークづくりでより魅力的な活動を展開していきたい」と話している。
 剣淵高校では8月にも農産物を販売するアンテナショップを設置し、実習や販売を通じた学習を深めていきたいとしている。