【往時の「松韻庵」復活へ】
 2010年7月18日付

 朝日町の旧佐藤医院の施設を活かそうと活動している「あさひ郷土の資源を活かす会」は、「松韻庵」と呼ばれた旧佐藤邸の立派な庭を再生させるプロジェクトを実施している。地域住民の力で長年放置された庭を再生させ、町民憩いの場にしたいと、地域のボランティアが庭仕事に汗を流している。

 
 旧佐藤医院は群馬県出身の医師である故佐藤虎次郎さんが1928年(昭和3年)に建設した病院兼住宅で、和洋折衷な建築様式が用いられ、特徴的な屋根飾りがモダンな雰囲気を漂わせている。

 医院は2代目の富士郎さんが跡を継ぎ、親子2代で75年もの間、朝日町の地域医療を支えてきたが、健康上の理由で99年に閉院し無人となっていた。
 医院や住宅は長年放置されていたが、朝日町民にとってなじみ深い貴重な施設を保存し活用したいと、07年に有志らが「あさひ郷土の資源を活かす会」を立ち上げ、内部の清掃し一般公開するなどの活動を行ってきた。

 医院や住宅部分の整頓をほぼ終え、会では今年度「松韻庵」と呼ばれた庭の再生プロジェクトを実施している。

 かつては雅な石庭が広がった庭は10年以上放置され、うっそうとした荒れ庭になっており、風光明媚な庭を取り戻そうと、ボランティアが作業を行っている。

 生い茂っている雑草を抜き取り、伸び放題になっている庭木の剪定など開墾のような作業に汗を流している。

 会の代表である塚田さんは「庭を再生するだけでなく、活動に協力するネットワークも形成していきたい。きれいになった庭を見ながらのお茶会を開けたら」と話しており、松韻庵再生へ協力者を募っている。

 活動は毎週土曜日の午前9時から午後3時まで実施している。
 あさひ郷土の資源を活かす会(電話090―8374―6137)までへ問い合わせるとよい。