【豪雨で農地109ヘクタールが冠水】
 2010年8月1日付

 29日に士別地方を襲った豪雨から一夜明けた30日、農地や公共施設などへの被害が明らかになった。士別市では61ヘクタール、剣淵町でも48ヘクタールの農地が冠水し、農作物への被害が懸念されている。

 29日の24時間で111ミリの降水量を記録した士別市では、避難指示・勧告により30世帯55人が一時避難。国道や道道が一時通行止めとなるなど、記録的な豪雨となった。 

 今回の豪雨による士別市内の被害は床上浸水3戸(温根別1戸、西栄2戸)。床下浸水は3戸(温根別1戸、武徳1戸、西栄1戸)。けが人などの被害は出ていない。
 一夜明けた30日には市と北ひびき農協が合同で、市内全域の農地視察を実施した。

 視察では牧草・デントコーン畑747アール、春小麦917アール、大豆1552アール、カボチャ685アールなど、計61ヘクタールの冠水を確認。
 特に多寄地区で2・2ヘクタール、温根別地区が1・3ヘクタールと被害が集中した。  市では「当初想定していた被害を下回っている印象。農作物への影響も少ないのではないか」と話している。

 8世帯16人が一時避難するなど被害の大きかった温根別地区の農家では「水がすぐに引いたのは幸いだが、今後豆類やビートなどの根腐れが心配」と不安の声が聞かれた。

 また市内の公共施設の被害状況では、士別小学校や士別南小学校などに雨漏りが確認されたほか、剣淵川・不動大橋パークゴルフ場に浸水。さらにふどう球場にも浸水が見られた。
 市では豪雨による被害額など、くわしい調査を続けていくことにしている。

 剣淵町でも水稲を中心に48ヘクタールが冠水し、農家が今後の農作物の生育に不安をのぞかせていた。