【岩尾内湖キャンプ場:クマ出没で規制解除メド立たず】
 2010年8月27日付

 士別市朝日町の岩尾内湖畔にある白樺キャンプ場は、ヒグマ出没のためテントによる宿泊を禁止している。箱ワナを仕掛けるなどして対応しているが、いまだ捕獲することができず、キャンプ場での規制解除のめどが立っていない。白樺キャンプ場でのテント宿泊禁止は、昨年に続き2年連続。人気の高いキャンプ場だけに、市の担当者も「残念なことです」と、キャンパーらの問い合わせに苦渋の表情を浮かべている。

 岩尾内湖畔の白樺キャンプ場は周囲を木々で囲まれ、ときおりクマゲラなどの野鳥が姿を見せるなど自然豊かなロケーションにある。

 キャンプサイトの区画割りはされていないものの、車を自由に乗り入れることができるとあって、オートキャンプ関係者らからは高い評価を得ており、毎年道内はもとより道外からもここでのキャンプを目当てに訪れるキャンパーが多い。

 今月1日にキャンプ場周辺でヒグマが目撃されたことから、市では目撃場所に箱ワナを設置するとともに、利用者の安全に配慮してキャンプ場内でのテント宿泊禁止の規制をかけた。

 ところが、いまだクマは捕獲されておらず、テント宿泊禁止の規制解除についてはまったくめどが立っていない状況。

 白樺キャンプ場では昨年も8月24日から10月末までテントによる宿泊を禁止していた。
 キャンプ場での規制は2年連続となるが、特に今年は夏休みからお盆にかけて最もたくさんのキャンパーが訪れる時期の規制。

 本来ならこの時期は100張り以上ものテントが並びたくさんのキャンパーでにぎわったはずなのだが、今夏はキャンプ場内にある3棟のバンガローと車中泊のキャンパーだけとなってしまった。
 なかには規制を知らずに訪れるキャンパーも多いという。

 朝日総合支所経済建設課では「湖畔でのキャンプを目的に訪れる人たちが多いだけに、大きな打撃です」と苦渋の表情を浮かべている。

 これからは秋のキャンプシーズンに入るが、規制解除のめどが立たないことに「利用者の安全を考えると、どうしようもない」(同課)と。
 テントによる宿泊禁止の規制をしていることで、逆にバンガローは「空きがないほどの利用」となっている。
 白樺キャンプ場で、2年連続の規制は初めてのことになる。

 市ではバンガロー利用者や車中泊のキャンパーらに、ごみや食料などの徹底管理を行うなどしてヒグマに対する十分な警戒を呼びかけている。