【国営農地再編整備:本格的な工事が最盛期】
 2010年8月28日付

 事業費総額150億円以上を投じて、ほ場の大型化などを図る上士別地区での国営農地再編整備事業が着工となり、区画整理工事などが最盛期を迎えている。本格的工事が開始となった本年度は、当初計画しいた事業費を大幅に下回る結果となったが、約26ヘクタールの区画整理や用水路工を行うことになっている。その一方で、来年度の事業費確保について不安要素もあり、市では今後も事業費確保に向けた提案活動を積極的に展開していきたいとしている。

 上士別地区の国営農地再編整備事業は、約155億円を投じてほ場の大型化など図っていくもの。
 全体計画では受益面積が825ヘクタール、受益戸数75戸となっている。

 事業は昨年度に採択され本年度から本格的に着工し、2016年度で完了する計画。

 本年度については当初、15億円の事業費で77・7ヘクタールを実施する計画だったが、国が土地改良費を大幅に削減したことによって、その事業費も当初計画より6割減少した6億円しかつかず、事業面積も26・5ヘクタールに削減となっていた。

 本年度の工事は6月22日から来年1月18日までの工期で、兼内中央工区区画整理工事として行われ、26・5ヘクタールの区画整理と530bの用水路工を施すことになっている。

 工事が行われている地区にはこれまで65区画のほ場があったが、今回の区画整理によって3・9ヘクタールから6・8ヘクタールまで4区画の大型ほ場に整理されることになる。

 特に6・8ヘクタールの区画はこの事業最大級で、1区画の面積としては道内最大のほ場になるという。
 本格的な工事が始まったことで、地元関係者や市では基盤整備による効率的な営農展開への期待が高まっている。
 その一方で、気がかりなのが来年度の事業費確保。
 当初計画では2011年度は114ヘクタールの事業を実施することになっている。

 本年度、事業費が6割も削減されているだけに、受益者も「計画通りの事業費が確保できるのか」「本年度実施できなかった約50ヘクタールの積み増しはあるのか」などの不安を募らせている。
 また、本年度は事業費の決定がかなり遅れてしまい営農計画にも支障を生じてしまっただけに、早期の事業費決定が望まれている。

 市では基盤整備による自給率向上のための提案として農林水産省や国土交通省、民主党、北海道開発局などに対して、来年度の事業費確保と早期の決定、さらには本年度積み残した事業費の上積みを求めた提案活動を精力的に行っきており、その回数も6回ほどに達しているが、現段階ではどのような状況になるのかは不透明。

 市の国営農地再編推進室は「来年度の計画通りの事業費確保と本年度着工できなかった分の上積み、さらには営農計画に支障のない時期の決定を求めていきたい。今後も積極的に事業費確保などに向けた提案活動を行っていく」と話している。