【ドクターヘリ:活動開始から27回出動】
 2010年9月1日付

 医師がヘリコプターに同乗し現場に向かうドクターヘリが、道北地方でも昨年10月から活動している。士別地方消防事務組合管内の1市2町には、活動開始からこれまでに27回出動している。特に今年4月からの出動は30日現在で18回。そのうち半数以上の10回が交通事故による出動となっている。行政面積が広いこの地方だけに、救急現場でのドクターヘリは人命救助で重要な役割を果たしているようだ。

 ドクターヘリは医師がヘリコプターに同乗して救急の現場へ向かい、その場で医療行為を行うもの。
 面積の広い道北地方にドクターヘリを導入することで、いち早く救命措置ができるとの期待がかけられ、昨年10月から活動を開始しほぼ10カ月が経過している。

 士別地方消防事務組合ではドクターヘリの出動要請に備え、要請時の対応などについて検討を重ねたり、ドクターヘリが離着陸できるランデブーポイントを設定するなどして態勢の整備を図ってきていた。
 士別地方消防事務組合管内で最初にドクターヘリの出動を要請したのは昨年10月7日の下士別町で発生した交通事故のとき。
 そのとき以来、09年度はこの地域にドクターヘリが9回出動してきている。

 本年度に入ってからは30日までに、ドクターヘリを要請して出動したのは18回となっている。
 道北地方全体でのドクターヘリ出動回数は昨年10月からの開始から7月31日までに196回となっており、その1割以上が士別地方消防事務組合管内への出動。

 活動開始から現在までに出動した27回の内訳は交通事故が12件、急病等が6件、転院搬送が4件、労災事故が2件などとなっている。
 特に本年度については交通事故による出動が4月以降だけで10件を占めており、交通事故多発によるドクターヘリの出動が増加してきていることが目立っている。

 ドクターヘリを要請する側となる士別消防署では「基準に沿った要請を行っていることと、活動開始前から態勢整備を行ってきているためスムーズな要請を行うことができている」と話している。

 士別地方だと要請から現場まで10分程度で到着し、その場で医師が治療にあたるため場合によっては治療開始までの時間がかなり短縮することができる。

 士別地方1市2町は行政面積が広いため「急を要する人命救助にはドクターヘリが貴重な役割を果たしている。そのことは地域の人たちにとっても安心につながるはず」と士別地方消防事務組合では話している。