【エゾシカ駆除助成:捕獲増で2度目の追加】
 2010年9月4日付

 士別市は有害鳥獣被害防止対策事業として、本年度からエゾシカ駆除に対して1頭1万円の助成を行っている。年度当初は150万円の予算を計上していたが、捕獲頭数が計画を大幅に上回ったことで6月に800万円を追加補正。7日に開催予定となっている市議会定例会では、再度350万円を追加する補正予算案を提案することにしている。

 士別市内でのエゾシカによる農作物被害は増加の一途をたどり、昨年度の被害額は約6100万円で前年度の2・3倍にも増えている。
 また毎年実施しているライトセンサスでも確認数は確実に増加しており、山林に隣接した農地を持つ農業者からは「死活問題になりかねない」などの声が出ており、早急な対応が求められていた。

 今年1月には市と農協、北海道猟友会士別支部、農業者で構成する士別市有害鳥獣被害防止対策協議会を立ち上げて対応について協議するとともに、市では本年度から有害鳥獣被害防止対策事業としてエゾシカ駆除1頭に対して1万円を助成する事業を実施してきている。

 昨年度は、駆除期間中に猟友会士別支部が捕獲したエゾシカ頭数が40頭ほどだったことから、市では本年度当初予算で前年度の約3倍となる150頭分、150万円の予算を計上した。
 ところが6月段階で当初見込みの4倍近い580頭もの捕獲があったことから、急きょ800万円を追加補正していた。

 その後も捕獲頭数は増え、8月末段階では約950頭と助成総額に並ぶまでの捕獲数となった。
 有害鳥獣駆除としてエゾシカ捕獲の許可を得ている期間は4月1日から10月22日まで。

 駆除期間がまだ1カ月以上も残っていることから市では再度助成費を増額することにし、7日に開会する市議会定例会に助成費の追加を盛り込んだ補正予算案を提案することになった。
 今回補正予算として追加する助成費は350万円。それにより助成費の総額は1300万円になる。
 これまで捕獲したエゾシカのは9割以上が山林に面した上士別・朝日地区。

 これらの地区の農業者からは「エゾシカの出没が減り、被害も少ない」との声がでている。
 市では今後の推移を踏まえながら、次年度以降についても助成費を予算化していく考え。

 再度の追加補正で当初見込んでいたよりも助成額は大きくふくれあがったことから、その財源を確保するため被害防止計画を策定し道の同意を得ることで、エゾシカ駆除の助成費を特別交付税の対象にすることでその作業を進めている。