【市文化賞に卯城さん、山本さん】
 2010年10月6日付

 2010年度士別市文化賞の受賞者が決まった。本年度は長年にわたり士別市文化協会会長をつとめてきた卯城通さん(77)=東1条北1丁目=と、「農民画家」として活躍してきている山本鉄夫さん(65)=東8条北3丁目=の2人。表彰式は11月2日に士別グランドホテルで行う。

 士別市文化賞は、長年にわたり芸術・科学・体育などの文化振興と発展に貢献してきた個人・団体の功績をたたえるものとして設けている。
 新市となってからは士別市出身でボクシングの元世界チャンピオンだった輪島功一さんが08年に初めて受賞。その翌年には歌手の畠山みどりさん(本名・千秋みどり)が受賞している。

 今回受賞する卯城さんと山本さんは、市内在住者としては新市となって初めての受賞になる。
 卯城さんは90年に仲間たちと市民ギャラリー「みれい」を市街地に開設。各種展示や体験教室を開催するなど、事務局として文化交流づくりに寄与してきた。

 陶芸指導の傍ら自らも陶芸作家として活動し、95年には第81回光風展での入賞するなどその作風が高い評価を得ている。文芸面でも川柳や短歌の指導者として幅広い活躍をしている。
 98年4月から今年3月まで12年間にわたり士別市文化協会会長をつとめながら士別市の文化発展に尽力してきた。

 山本さんは69年に中央美術学園専門学校(東京)を卒業後、多寄町で農業に従事する傍ら「農民画家」として幅広い活動を続けてきている。
 これまでに純生展や新道展で入賞し、中央の絵画団体である光陽会、一線美術会、太陽会の会員として活動している。
 山本さんがモチーフとして扱う「百合」の画風は、個性的で高い評価を得ている。

 多寄公民館の水彩画教室やデッサン教室の講師をつとめるとともに「文集多寄」には表紙絵を提供している。夏場は多寄37線東10号で暮らし、農作業と創作活動を続けている。
 また地域の小中学校や図書館、博物館などの公共施設に多くの作品を寄贈するなどして地域に貢献している。

 今回の受賞について卯城さんは「多くのみなさんの指導・協力のおかげ。少子化のなかにあって、作る喜びや仲間意識、さらには高齢者の知識・経験をいかした新たな文化活動を展開しながら、若い人たちのまちづくりへの参加を促せるような活動に取り組んでいきたい」と話している。

 山本さんは「夢のようなことで驚いています。これまで支えてくれたみなさんのおかげです。わたしは周囲の人たちに育てられ、一人で受賞できたとは思っていません」と話している。

 表彰式は11月2日午前11時から、士別グランドホテルで行うことになっている。