【市の特別融資:依然として多い資金需要】
 2010年10月28日付

 士別市が市内の中小企業向けに実施している特別融資資金の9月末現在における融資残高は、5億74011万円となっている。融資残高については前年同期とほぼ同額で、市では年末に向けてさらに資金需要が増えてくるのではと予想している。

 士別市中小企業特別融資資金は、中小企業振興条例に基づく制度。

 市が市内金融機関に預託を行い、それを原資として預託額の3倍までを融資枠として市内の中小企業などに融資している。
 特別融資の利用については、利息の2分の1を市が補助し、さらに信用保証料の75%を市が負担するなど、市内中小企業者にとってはかなり有利な融資制度となっている。

 特別融資資金には設備資金と経営資金があり、このうち経営資金については一昨年度に限度額をそれまでの500万円から1000万円に引き上げ、償還期間についても5年から10年に延長している。
 そのことによって昨年度は特別融資の利用が一気に増加した。

 市では新たな融資に対応するため本年度、金融機関への預託原資をそれまでの2億円から2億3000万円に増額していた。

 9月末現在での特別融資資金の融資残高は経営資金が82件で3億4937万9000円、設備融資が82件で2億2463万2000円で、合計では164件、融資残高は5億7401万1000円となっている。

 前年同期の融資残高は経営資金が77件で3億4098万、設備資金が82件で2億1981万1000円だったことからすると、本年度はこの時期において融資残高はほぼ横ばいといえる。

 ただ、昨年度は一昨年度よりも融資残高が30%ほど伸びていることを踏まえると、本年度も依然として特別融資にかかわる資金需要は多くなっているものと思われる。

 今後は年末に向けて資金需要がさらに高まっていくことが予想され、特別融資の役割もさらに増していきそうだ。