【高齢者調査中間報告:8割異常が何らかの病気】
 2010年11月6日付


 ひとり暮らしの高齢者を支えるためのシステム作りを進めていこうと、「士別市高齢者地域支え合い事業」検討会議が4日にサポートセンターしべつで行われた。会議では、市が実施したひとり暮らし高齢者実態調査の中間報告などが行われた。中間報告によると、ひとり暮らし高齢者の8割以上が何らかの病気を持ち、「外出しない(できない)」との回答は約25%となっている。

 士別市では孤立死防止や高齢者の生活を支えるシステムを構築するため市と社会福祉協議会、自治連、民生委員協議会などで検討会議を立ち上げげる準備を進めてきた。

 その事業の一環として今年6月から8月にかけて、市の地域担当職員が市内すべてのひとり暮らし高齢者実態調査を実施対調査を実施。一定の調査結果がまとまったことから、この日第1回目の検討会議を行うことになった。

 会議では士別市保健福祉部の織田勝部長が「ひとり暮らしや高齢者世帯が増えてきており、多くの課題を抱えている。この機会に高齢者を支える仕組みをしっかりと整えていきたい」とあいさつし理解を求めていた。

 会議では高齢者人口や介護認定の状況、高齢者実態調査の中間報告、他市町村の支え合い事業の事例などについて報告。
 さらにいちのバトン事業や生活・介護支援サポーターについて協議した。

 このなかでひとり暮らし高齢者を対象にした実態調査の中間報告では、独居件数992件のうち8割が女性で、85歳以下が87%ほど占めているが、86歳以上も123人で12・4%となっていることが分かった。

 「病気なし」の回答は14・6%にとどまり、8割以上が高血圧や心疾患などの病気を抱えている。

 買い物や通院以外の外出の有無については、友人宅(37・6%)、趣味の会等(23・3%)での外出が多い一方で、外出しない(できない)の回答が264人、25・1%と全体の4分の1を占めている。
 その理由としては「目的がない」が40・1%、「おっくう」が20・8%のほか、「体が不自由」が33・7%となっている。

 日常生活での困りごとは、34・9%が「ある」と回答しており、困りごとの多くのは除雪、文書確認、買い物、話し相手となっている。

 実態調査では生活環境や健康状態、ボランティアの意向なども調べており、これらの集計・分析を急ぎ、今後の検討資料などとして活用することにしている。

 検討会議では年内に支え合い事業の先進地を視察するとともに、生活・介護サポーター要請を行うなどして体制づくりを進めていきたいとしている。