【子宮ガンワクチンなど来年度から接種無料化】
 2010年11月12日付

 士別市議会決算審査特別委員会(岡崎治夫委員長)の総括質問が10日から始まった。そのなかで子宮頸がんワクチンやヒブワクチンなどの接種について、国において補助が決まった場合、市としてはその補助制度活用して来年度から対象者に全額助成し無料で接種する考えを示した。小池浩美氏(日本共産党)の質問に答えた。

 09年度各会計決算について審査する決算審査特別委員会は、10日から12日までの日程で行われる。

 10日には総括質問が行われ、この日は小池氏と井上久嗣氏(みらいクラブ)、伊藤隆雄氏(民政クラブ)が質問に立った。
 小池氏は子宮頸がんワクチン、ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチンの接種助成について質問。

 小池氏は、国の補正予算でこれらワクチンに対する補助を行おうとしていることについて、その具体的な内容と市の考え方についてただした。
 菅井勉保健福祉センター主幹は国の補助の考え方について国と市町村が2分の1ずつを負担するとした。
 また都研司保健福祉センター所長は、その対象について子宮頸がんが中学1年生から高校1年生までの女子とし、ヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンは0歳から4歳までが対象になるとした。

 織田勝保健福祉部長は「今後の国の動きを注視していく」としながら、市としては国の補助制度を積極的に活用して来年度から対象者のワクチン接種について全額助成し無料化する考えを示した。
 さらに小池氏は小中学校適正配置計画について、市教委が来年3月までに計画を策定することについて「拙速では」と質問。
安川登志男教育長は「ある程度の目標を定め市民の声を聞いていきたい。策定後においても計画の見直しは出てくるだろう。当初の予定通り3月までには策定したい」と答えていた。
 井上氏は士別商工会議所への支援策と観光行政について質問した。

 商工会議所については道の補助金が大幅に削減され会議所の財務が悪化するとし、市の支援策についてただした。
 牧野勇司市長は、会議所が設けた検討委員会の内容を聞きながら、対応を考えていきたいと答弁。

 士別・朝日料観光協会の統合について井上氏は「新たな観光行政を構築する時期。市としてもその調整役を発揮すべき」とただした。
 これについて石川敏経済部次長は、料協会の自主的協議を尊重しながら、市としても調整役を果たし年内には一定の方向を見いだしたいと答えた。

 伊藤氏は利率が5%以上の公的資金繰り上げ償還の対応と、今後の財政見通しなどについて質問した。
 高金利地方債の負担軽減を図るため、国は地方財政対策の一環として07年度から09年度まで、補償金を免除する繰り上げ償還を認めてきた。

 このことについて法邑和浩財政課主幹は、市が3年間で繰り上げ償還した地方債は総額で14億1850万円とし、それによる利子軽減額は3億0150万円になるとした。
 また10年度以降も3年間はこの措置が延長されることになり、市では12億円ほどの繰り上げ償還を見込んでおり、その利子軽減額は現段階で1億2900万円程度になるとの見通しを示した。

 今後の財政見通しについては三好信之総務部次長が答弁に立ち、10年度については一定の黒字を確保できるが、11年度以降についてはかなり厳しくなり、楽観できない状況にあるとした。