【北ひびき農協:市に災害支援で緊急要請】
 2010年11月26日付

 北ひびき農協(佐久間富雄組合長)は24日、士別市に対して農業経営緊急支援資金の利子助成に関する要請を行った。高温多湿による農作物被害によって生産者の収入が大幅に減収となることから、その支援策として要請したもの。北ひびき農協では和寒町と剣淵町にも同様の要請を行うことにしている。

 今年は7月以降の気温上昇と降雨によって、農作物は全般的に湿害傾向となった。
 北ひびき農協では農作物だけで13億円以上の被害を見込んでおり、暑さによる乳牛等のへい死や乳量低下などを含めると20億円前後の被害額になるのではと試算している。

 昨年度も冷湿害によって被害を受け、北ひびき農協では20億円ほどの被害額となっていた。
 ただ、昨年は20億円のうち15億円は水稲に集中していた。

 今年の農作物被害額は前年ほどではないものの、水稲をはじめ小麦、バレイショ、ビート、カボチャ、豆類など農作物全般で収量・品質の低下を招く被害が目立っている。
 北ひびき農協営農部では「今年のようなケースは過去にあまり例がない」と話している。

 高温多湿の被害が農作物全般におよんでいることから、全体的な被害額以上に被害のすそ野は広く、生産者の収入も大幅に減収するものとみられている。

 北ひびき農協は災害特別対策として、農業経営緊急支援資金の利子0・9%のうち、その半分となる0・45%の助成をすでに理事会で決定しているが、市や町に対しても0・45%の助成措置を要請することになった。
 24日には西本護専務と大西陽常務が市役所を訪れ、牧野勇司市長に要請書を渡した。

 要請内容は、高温多湿の天候不順によって市内全域にわたり多くの作物が収量・品質に多大な影響を受け、作柄は平年を大きく下回る結果となったとしている。

 そうした状況から、生産者の再生産意欲と次年度の営農に万全を期すため農業経営緊急支援資金の利子助成を検討してもらいたいというもの。

 士別市は昨年度も北ひびき農協の要請を受けて、農業経営緊急支援資金の利子助成を行っている。

 今回の要請について牧野市長は「市議会とも協議しながら対応していきたい」とこたえていた。