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 桃ちゃん、踏んで、ごめん!
         ―蛇愛でる? 姫君より

  育成牛舎の裏の木陰でいつも昼寝をしている蛇がいる。私はその愛らしいピンク色の体から、彼女(?)を「桃ちゃん」と名づけ、朝の牛舎仕事時にはいつもその木陰付近に立ち寄り、タモギキノコやセリ・三つ葉を物色しながら桃ちゃんに「今日も暑くなりそうだね〜」などと話しかけているのである。
 ああ、それなのに、それなのに!!
 その日は6月とも思えぬ30度に達した真夏日、当然、朝から気温はうなぎのぼり、ふう、あつ〜う!!
 であるかして、桃ちゃんはあまりの暑さに、いつもより涼しいところを選んで寝ていたのだろう。
 だが私はいつもと違う場所に寝ていた桃ちゃんに気づかず、うっかり踏んでしまったのである〜!!
 ぎゃ〜〜〜!!! 桃ちゃんごめ〜〜んッ!! とあわてて飛びのこうとした私より一瞬早く、桃ちゃんの牙は私の長靴を噛んでいた。
 げっ!
 別に噛まれたのは長靴だし、土蛇だから毒もないからいいけどさ……。、
 理加ちゃん、なにげにちょっぴりショック。(まさに飼い犬に手を噛まれた気分ってゆーの?)
 もう……! 桃ちゃんのばかっ!
 しばらく口きいてやんないんだから!!
 一度はそう思った私だけれど、今朝とぐろを巻いて私を出迎えてくれた桃ちゃんを見たら怒りも失せた。
 ふ……可愛いやつめ〜!(注・蛇がとぐろを巻いているのは本当は威嚇のポーズです。気をつけましょう……)