2002年7月号     1月2月 | 3月 | 4月 | 5月6月 | 7月 |   top
 



 


 大自然に暮らす私って……!
         ―んっ?、カラスは珍しいのか

 もうみなさま御存知だろうが私は山奥の一軒家に住んでいる。
 虫はもちろんヘビやキツネやタヌキやエゾシカ、野ウサギ、果ては熊までが出没してしまう大自然豊かなところだ。
おかげでヘビに噛まれたり、鹿に蹴られたり畑の隅に置いておいたオヤツのバナナをトンビに盗られたりとまるで冗談みたいな出来事にも遭遇してしまうが、ま、これが田舎 暮らしの醍醐味ってもんだ。
 ごくごく日常の光景として、庭の池淵の大木にはいつも鷹がとまり、ときどき急降下しては池のカエルを咥えて飛び去ったり、カケスの猫の鳴き真似に思わず騙されたり、牛舎に巣を作った雀やセキレイの子育ての様子が見られたりする。最近は近所の水田にアオサギが飛来していて、これがなかなかの見もの。
 こう書くと仕事もしないで鳥ばかり気にしているようだが、われわれ農民にとっては春に鳥の鳴き声に耳を傾けるのも仕事のうち。なぜならカッコーの泣き声が豆類を蒔く時期の目安になるからだ。
 おかげで近所の人たちの間では「カッコーの鳴き声連絡網」があるくらい(笑)マジで「○日にカッコーが鳴いたよ!!」と連絡しあっているのだ、これホント。もう春先には「カッコーカッコー」って聞こえないかな? と耳を澄まし「ででーっぽっぽ」という山鳩の声や「ご声援ありがとうございます」というウグイスの声を……おっと、これはウグイス違い! いやぁ、今年は春に補欠選挙があったんでねぇ(笑)
 まぁ、とどのつまりは……野鳥も間近で観察し放題ってわけよ。
 ところがね、こんな私だけどメジャーなのにも関わらずあまり見たことの無い鳥がいる。
 それは……カラス!!
 カラスねぇ、市街に行けばいっぱいいるよねぇ。テレビでも大都会の真ん中で繁殖している様子が取り上げられている普通は珍しくもなんともない鳥だよねぇ。
 でも、わが家周辺にはいないんだもん。ここ数年飛んでいる姿すら見たことない。おそらく田舎過ぎてカラスの好むエサ(人間の食べ残しとか)がないせいなのでは……。
 おかげで生ゴミ放置してたって全然カラスの被害になんか遭わない。(そのかわりキツネが荒らすけど)
 先日も旭川に行って買物公園という人込みの真ん中で堂々とゴミを漁ってるカラスを見つけて、あまりの珍しさに立ち止まって眺めてしまったくらい。しかも私はそんなカラスをバックに記念撮影をしちゃったことだってあるのだ! だって私には珍しかったんだもん!(≧∇≦)
 だがカラスがゴミをあさってる風景というのは絵的にはけして美しい光景ではない。冷静に見ると何故こんな写真撮ったんだろ……と自問自答せずにはいられない1枚である。
 だがその写真は捨てられる事もなく、今も私のアルバムの中で1枚だけ異彩を放っているのであった。うーん……。