2001年2月号    ● 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 ●  top
 7月 | 8月10月 |11月 12月




  フェロモン納豆
    ――母の手作り風味はいかが?

 わが家では以前、四国の農業大学から実習生を受け入れていた。
 四国の農大生達は皆、朝食に出した納豆が食べられずに気持ち悪がっていた。
 最初は果敢にもネバネバ納豆にチャレンジした若者もいたが多くは「臭い!!」と叫んで討ち死にしていた(笑)。
 幼い頃から自他共に認める納豆大好き娘・理加ちゃんは、この「臭い」という感覚がわからなかった。今なら生ゴミの臭いだと判るが当時のわが家は生ゴミは即、外に棄てていたので、例の「生ゴミの時間が経った臭い」そのものがわからなかったのである。
 そこで当時の私が私なりに出した結論は、その納豆には体臭が染み付いているからだということだった。今の言葉で簡単に命名すればさしづめ「フェロモン納豆」といったところだろうか……。
 と言うのは、当時この近所ではなぜか手作り納豆が流行っていたのである。自家製の大豆を茹でて納豆菌を加え、ある暖かい場所に保存する、というごくごくシンプルな製法の手作り納豆がだ。問題はその「ある暖かい保存場所」だ。
 わが家の場合、そこは電気毛布を使用していた母の布団の中であった。
 そう、わが家では母の体臭たっぷりの、母のフェロモン納豆を食卓に出していたのである。ううう……  こりゃ、たまらんわな。(爆)
 ちなみに叔母の家では昔から手作りパンを作ってご馳走してくれていた。 だが、そこの家にはオーブンがない。ガステーブルの魚焼きグリルを利用して焼き上げるのだ。
 では、それまでのパン生地の醗酵場所は???  そこは……みんなの足を突っ込むコタツの中である。むーん!! 道理で市販のものより香ばしいと思った!!  北海道人の手作り食品(特に醗酵モノ)には少しだけ気をつけた方がいいかもしれない。