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 大リーグボール養成バタケ

         ―魔球消えるカボチャ

 ♪思い込んだら〜試練の道を〜懐かしの『巨人の星』のオープニングのこの一節を「重いコンダラ」だと勘違いし、あの重たそうなグランド整備用のローラーだと誤解していた者は多い。
 しかし、それならば何故、なにゆえに「大リーグボール養成ギブス」の向こうを張って「大リーグボール養成コンダラ」という特別仕様のローラーが作品中に登場しなかったのであろうか?!(勘違いだからでしょ)うーん、見たかった。
 巷ではイチローや新庄の大リーグでの活躍が連日紙面を賑わせていたが、未来の大リーガーを目指すならば、やはり足腰の強化は基本中の基本であろう。
 というわけで今日は私の身近な大リーグボール養成モノを紹介しよう。
 それは……名づけて『大リーグボール養成バタケ』! などと大袈裟なネーミングをしてしまったが、何のことはない悪天候時の畑のことである。
 なにしろ畑がドロドロにぬかるんで長靴にもゴッテリと泥がつく。
 ジャガイモの収穫などはわが家では手作業なので、一籠6`ほどの芋を両手に持って、この妖怪ゴーレムのような足で泥濘を歩けば立派な足腰の鍛錬だ。
 体作りにはぜひ! 悪天候時の畑での作業をお奨めしたい。
 まじめな話、わが家の出面さん(日雇い労働者)はマジであの『巨人の星』で主人公が必死の特訓の末に会得した「消える魔球」が投げられるようになったのである。いや、ホントに!!
 例えばカボチャの収穫作業時など、専用のカゴ(1トンくらい入る)にカボチャを積み込む係りとカボチャを拾いあげる係りに分かれるのだが、拾う係りの出面さんが太陽を背に、私に向かってカボチャを投げた時など目が眩んで本当にカボチャが見えなかった。
 私はその瞬間「き……消えた!! これがあの、『大リーグボール2号』かぁ〜!!」と衝撃を覚えたものである。(ん? それは単に『逆光』だっただけ? うるさい、私が「消える魔球」って言えば「魔球」なんだ!)
 というわけで「大リーグボール養成バタケ」、効果はバツグンなのであ〜る。
 「消える魔球」を会得したい人はわが家に手伝いに来ましょう。体験料は五百円を払ってくれれば、いくらでも特訓を兼ねた仕事をさせてあげます。
 これでアナタも大リーガーよ!(出面は金を払って雇うもの……という常識を覆す女、それは私……常識に挑戦だぁ)