道北日報2000年月別ヘッドライン
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  2000年の幕開けとなった年頭、まずは徹底したゴミの分別収集に向けて準備が始まった。さらに士別市と朝日町の火葬場の広域設置が視野に入り、士別市待望の学校給食センター建設が決まっている。またビート砂糖を香典返しに活用し、甜菜作付けへの意欲換気を起こそうという動きやチャイルドシートの無償貸与も始まった。さして目立つような大きな出来事はなかったが、介護保険の導入やゴミの分別収集など、生活環境に変化が求められる序章の年ともなった。

【1月】



 水戸監督の「ホームシック」が、「ベルリン国際映画祭」で上映決まる
 士別出身の水戸ひねき監督による「ホームシック」が、世界三大映画祭のひとつ「ベルリン国際映画祭」のフォーラム部門(ヤングシネマ部門)で上映されることが決まっている。同映画はほとんど士別でロケが行われた。十月二十七日に士別市民文化センターでも上映され、市民に温かく迎えられ、好評だった。水戸監督にとってはメジャーデビューに向けての大きな契機ともなる今回の上映決定に、喜びもひとしお。「ベルリンに赴き、世界の映画祭の雰囲気をこの身で体験してきます」と力強く語っていた。

 図書館の早期建設で市に要望書
 市民の有志でつくる士別図書館を考える会のメンバーらが二十九日、士別市役所を訪れ田苅子進市長に、図書館の早期改築を求める要望書を提出した。要望書では「図書館は幼児から高齢者まで、生涯を通じて共有できる学舎であることから、一年も早い改築をお願いします」としている。要望書を受け取った田苅子市長は、財政面も考慮しながら、要望の趣旨をくみ取り充分に検討していきたいとしていた。

 新年の到来を「翔けわっさむ2世紀・祝2000イベント」で
 西暦二〇〇〇年の到来とともにわっさむ二世紀の第一歩を祝うイベントが大晦日の夜から元日にかけて和寒町役場前で行われた。「翔けわっさむ2世紀・祝2000イベント」と銘打ったこのイベントでは、カウントダウンで午前〇時を迎えたと同時に特設のネオン看板を点灯。さら花火の打ち上げや神輿渡御を行い、特別な意味のある新年の到来を盛大に祝った。

 四月一日からゴミの分別収集品目にプラスチック製と紙製の容器包装
 士別市は、容器包装リサイクル法の完全実施に伴い四月一日からゴミの分別収集品目にプラスチック製と紙製の容器包装を加えることにしている。その実施に向けて、市民を対象とした「ゴミ減量化懇談会」を十七日から市内各所で開催することにしている。
 
 火葬場建設の広域化について具体的協議
 士別市と朝日町は、火葬場が共に老朽化してきていることから、両市町の広域による火葬場建設の案が浮上してきている。士別市、朝日町とも広域による火葬場建設については前向きな姿勢を示しており、これまでにも担当者レベルでの話し合いが行われるなど、現実性を帯びてきている。ただ、具体的協議については今後に残されており、両市町では、十二年度中には火葬場建設の広域化について具体的協議を行い、その方向性を見いだしたいとしている。

 士別南野球少年団が三好町を訪問し交流試合
たくさんの友達をつくってきます−士別市の士別南野球少年団が、十五日から愛知県三好町を訪問し、地元の野球少年団と交流試合などを行うことになっている。
 士別市と三好町は、トヨタ自動車を縁にして交流が行われるようになり、今年秋には両市町で友好都市の提携が行われることになっている。


 「零戦 最後の証言」に朝日町の中村さん
 太平洋戦争を生き抜いた戦闘機パイロットのインタビューをもとに当時の様子を赤裸々に綴った「零戦 最後の証言」(神立尚紀著・光人社刊)が昨年十月に発刊され、その中で大戦当時に零戦のパイロットだった朝日町在住の中村佳雄さん(77)がインタビュアーの1人として当時の思いを語っている。
 中村さんは昭和十五年に横須賀海兵団に入団。昭和十七年五月に第六航空隊に配属され、その年の10月にラバウルに進出以来、昭和19年1月に帰還するまで二度にわたって負傷するがその部隊で誰よりも長く戦い抜いた。
 インタビューではラバウルでの一年四カ月間にわたる激戦の記録が綴られており、パイロットになるまでのいきさつや初撃墜の様子、自らの負傷、上官の死、命がけの落下傘降下、終戦、そして今も残る戦場の記憶にいたるまでを克明に語っている。

 増える傾向の雪下ろし作業中の転落事故
 雪下ろし作業中の転落事故が最近目立ってきていることから、士別警察署は転落事故の防止と、さらに落氷雪事故の防止を呼びかけている。今冬に入ってからの雪下ろし作業中の転落事故は、これまで三件の届出がある。いずれも骨折等を伴う重傷事故となっており、今後もこうした事故が多発することが予想されることから、士別署でも「作業にあたっては充分に注意してもらいたい」と促している。

 学校給食センター、国の第二次補正予算で採択
 士別市が平成十二年度改築を計画していた学校給食センターは、国の第二次補正予算に採択となることが決まり、市では三十一日に予定している市議会臨時会に提案する十一年度補正予算案に学校給食センターの改築費用を加えて計上。今年度中に発注することにしている。
 八億三千四百万円の改築費を計画している学校給食センターは、八億六百万円が経済新生対策の臨時経済対策債で対応することができ、市の一般財源は二千八百万円ほどとなる。

 緊急地域雇用特別対策推進事業でホームヘルパーの養成研修会
 士別市の主催、士別市社会福祉協議会主管の平成十一年度士別市ホームヘルパー養成研修会が、二十五日から始まった。士別市がホームヘルパーの養成研修会を開くのは、今年が四回目。今回は緊急地域雇用特別対策推進事業として実施。研修会は三百二十二人の市民が受講しており、ホームヘルパ三級の資格取得を目指して、二月十七日まで五十時間の講義、実技、実習を行っていくことになっている。

 第一号被保険者の保険料は3141円
 士別市保健医療福祉対策協議会が二十六日に市民文化センターで開かれた。協議会では、高齢者保健福祉計画及び介護保険事業計画の素案について協議。また、厚生省の報酬単価諮問案などをもとにした第一号被保険者の保険料を現段階で三千百四十一円となることを示した。市では、二月七日から市民を対象とした説明会を開催し、次回の協議会で同計画の正案をまとめ、三月の市議会定例会でその計画を示すことにしている。

 名称は「恵み野ホール」
 近代的設備の整った施設へと増改築工事が進められている和寒町公民館の愛称を募集していた和寒町教育委員会はこのほど審査結果を発表し、新しい公民館の愛称を「恵み野ホール」に決定した。

 士別農連、香典返しに砂糖を使ってと呼びかけ
 ビートの作付け増大を目指そうと、香典返しに砂糖を使って―士別市農民連盟は、砂糖の消費拡大を図っていくため、葬儀での香典返しに砂糖を使ってもらう運動を展開していくことにしており、関係機関や市民に協力を呼びかけている。


 【2月】

 備蓄米の消費拡大目指し料理教室
 備蓄米の消費拡大をと、「政府備蓄米セミナー」が三十一日に士別市民文化センターで開かれ、40名あまりの主婦が調理法について学んでいた。
 札幌食糧事務所士別支所の主催。備蓄米の試食会は毎年行っているが、セミナーを実施するのは初めて。道内二十カ所の支所で取り組む。
 今回のセミナーは備蓄米の制度を広く市民に知ってもらい、消費拡大につなげるのがねらい。この日は士別イン翠月の高橋和敏料理長が講師となり、備蓄米の
「たくわえくん」を使用して巻き寿司、雛いなり寿司、備蓄米のリゾットカキのパン粉焼き、餃子飯などの調理にあたった。

 O―157対策施した学校給食センターに
 士別市は三十一日に開かれた市議会臨時会で、学校給食センターの改築事業費を十一年度一般会計補正予算で計上し、今年度中に発注することになっている。すでに実施設計ができあがっており、それによると新施設はO―157対策として各処理室を完全に分離するほか、雑菌の繁殖しづらいウェット方式の床にするなど、衛生面でかなりの配慮を施した設計となっている。改築工事は雪解け後に行われ、新施設での給食提供開始は平成十三年四月からの予定となっている。

 「雪上パークゴルフ場」がオープン
 冬でもパークゴルフが楽しめます―ウインターパークゴルフ愛好会はこのほど、多世代交流ゲートボール場に「雪上パークゴルフ場」を造成、二日にオープンした。この日は快晴の空の下で会員らがさっそくプレーを楽しんでいた。
 コースは9ホール。しっかりと圧雪されているが、天候やその日の温度によって雪面の状態が変化するので天然の起伏もできるという。

 「士別市土づくり推進計画」を策定
 士別市農政対策協議会の平成十二年度定期総会が九日、士別農業会館で開かれた。総会では、同協議会が昨年十二月に市に行った「平成十二年度士別市農業・農村活性化方策に関する要請」についての回答が示された。その回答によると、新年度は適地適作に向けた輪作体系・土壌改善などの具体的取り組みを行っていくために「士別市土づくり推進計画」を策定。さらに、休閑緑肥や有機物を取り入れた持続的輪作体系の実証圃を設置するほか、労働力実態調査にも取り組んでいくことを考えているとしている。

 ビート作付増を目指そうと、香典返しでの砂糖使用始まる
 士別市農民連盟は、砂糖の消費拡大を進めるため、香典返しでの砂糖の使用を関係機関や市民に呼びかけているが、その体制が整いすでに香典返しに砂糖を使うところも出てきている。
 砂糖の原料となるビートの作付けが、この地方において減少してきていることから、士別市農民連盟はビートの作付け強化に取り組んでいる。
 そこで思い立ったのが、市内で年間二百件ほど行われる葬儀の香典返しで、砂糖を使ってもらうこと。
 香典返しとして使う砂糖は、ハガキ大の箱にスティック状のグラニュー糖を三十本詰め合わせたもの。
 日甜士別製糖所でも、製品の消費拡大につながればと、専用の箱を作るなどして積極的に対応している。

 優秀目指して「国際雪はね選手権」
 士別の雪の祭典「2000年スノーフェスティバルinサフォークランド士別」(第45回)が十二日、十三日に、市内の特設会場で開かれた。スノーフェスティバル開催中の二日間は好天にも恵まれ、多数の市民が会場に足を運び、国際雪はね選手権や雪中サッカー大会など、各種のイベントは大いに盛り上がっていた。二日間の来場者は延べ一万六千百人となっている。
 今回は「冬を楽しく・かまくら遊び」がテーマ。会場の中央には自衛隊の協力で製作した滑り台付きのメイン雪像と、このほかにも市内各学校の雪像や、市民雪像が会場に並び、スノーフェスティバルの雰囲気を盛り上げていた。
 今回初めて「国際雪はね選手権」を開催。優勝賞金十万円をかけて、二十チームが参加。二トントラックに雪をつめこむタイムを競う、北国ならではの競技に、会場は多いに盛り上がっていた。
 恒例のかまくら村は、百人を超す子供たちがかまくらでの宿泊を体験。開村式には、士別市と交流のある塚本三千雄町長も出席していた。  

 広域観光事業の推進組織発足に向けて準備
 広域観光事業の推進を図っていこうと、士別地方一市三町の行政と商工会議所・商工会、観光協会は、平成十三年度からの推進組織発足に向けて準備を進めている。すでに、昨年十一月に地域観光懇話会が開かれ、今後は各関係機関の実務担当者らで世話人会を開いていき、推進組織の発足に向けた具体的な検討を行っていくことになっている。世話人会では、観光事業だけにとどまらず、商工関係も含め一市三町の広域で取り組みが可能な事業についても模索することにしており、こうした動きを通して一市三町という中規模的な枠組みの連携がいっそう深まっていきそう。

 剣淵町、高校寄宿舎などを予算化
 剣淵町は十七日、平成十二年度予算案を発表した。一般会計は緊縮財政を反映し、十一年度当初予算と比較し〇・六%の減となっているが、浄水場の土木工事や西原地区の農業集落排水事業により特別会計が大幅に増加しているほか、介護保険事業特別会計が新設されたために総額では前年度比八・七%増の七十四億三千五十五万円となっている。一般会計におけるハード事業の主なものは剣淵高校寄宿舎の建設や公営住宅等の水洗化工事など。投資的経費が一般会計に占める割合は二七・五%で、一・六%増となっている。

 士別市平成十二年度予算案、高齢者福祉関連でソフト事業を強化
 士別市は十八日、平成十二年度予算案を発表した。予算案によると、一般会計、特別会計、企業会計などを合わせた全会計の総額は、二百九十二億円となり、対前年比で七%の伸びとなっている。また、一般会計については対前年比三・七%の伸びとなる百四十六億円。このうち政策的予算につては、当初で三十億円。繰越事業を含むと、四十二億円となる。徹底的な経費節減により財源を確保したほか、国・道費による事業の導入も図りながら、公共事業の確保を図っているのが目立っている。また、介護保険の導入に伴い、高齢者福祉関連でソフト的事業にも配慮している。

 地域に根ざした食材の定着目指して食農塾
 地域に根ざした食材の定着を図っていこうと、北海道と士別市が主催する平成十一年度北海道食農塾が二十一日、市民文化センターで開かれた。この日は、士別二世紀をになう会と元気母さん夕の市のメンバーが参加。富良野市の農業生産法人「大賀丘農園」準備室長の大賀広規さんを講師に迎え、講演と座談会を行った。意見交換では、農業生産法人設立の経過や人との連携について、大賀さんを囲んでの意見交換を行っていた。

 チャイルドシートを無償で貸与
 士別市は少子化対策の一環として、チャイルドシート貸与事業を実施する。新生児から一歳未満までの乳児が利用できるベビーシートを、満一歳の誕生日まで無償で貸し出すもの。市では国の少子化対策臨時特例交付金を活用して、六十台のベビーシートを購入。三月一日から貸し出しの受付を行うことにしている。貸出業務については、士別市交通安全協会に委託して実施する。

 和寒町予算案、こどもの国整備事業やロッジ建替工事など
 和寒町は平成十二年度予算案を発表した。一般会計は四十六億八千万円で、十一年度当初予算と比較して二十六・三五%減となった。これは十一年度が一〇〇年記念事業や公民館増改築工事により予算がふくらんだことに加え、十二年度は介護保険に関する予算が特別会計として独立したことによるもの。一般会計、各特別会計、町立病院事業会計を合計した十二年度予算は七十九億五千万円で、九・雄〇%減少した。一般会計における投資的経費の比率は二五・三四%。ハード事業の主なものはこどもの国整備事業やロッジ建て替え工事など。

 士商バレー部、初めての4強入り
 士別商業高校の男子バレー部(小椋佳宗主将、北川浩一監督、七人)が十九日・二十日に富良野市などで行われた「第三十一回全国高等学校バレーボール選手権優勝大会兼北北海道予選会」で三位入賞と健闘した。この地区では圧倒的な強さを見せているが、全道の舞台では勝ち星に恵まれなかった同部。初めての四強入りに選手をはじめ関係者も顔をほころばせている。

 農耕資料館などを計画
 朝日町は二十八日、平成十二年度予算案を発表した。一般会計は十一年度当初予算対比五・四%増の三十七億一千四百九十五万円。各会計予算を合計した総額は四十九億四千百六十六万円で、前年度比〇・七%とわずかに減少した。一般会計に占める投資的経費の割合は二・四ポイント増の五七・四%、金額にして二十一億三千二百三十三万円となり、健全財政を維持しつつ平年規模の予算構成をしたといえる。主なハード事業は公営住宅やサンライズホールの隣接地に造成中の公園に建設する農耕資料館、地域農産物活用型総合交流施設、キャンプ場管理棟の新築工事など。