ゴミを減らし、資源ゴミを再生していくためには、個人の取り組みが必要不可欠となる。市民が出すゴミの処理については、行政にその責任を委ねているのが現状であるが、基本的にはゴミを出す個人または家庭もその責務を負う必要があるだろう。
 士別市内の多くの地域ではこれまで、ゴミステーションを設けてそこにゴミを集めて収集する方法がとられていた。しかし4月からは、その収集方法も「戸別収集」に徹底されている。
 つまり、自分の家の前にゴミを出し、それを市が収集していくという方法である。このことによって各家庭のゴミに対する責任が、いっそう明確化されることになる。
 収集日についても、一般ゴミ、粗大ゴミ、容器包装類、その他プラスチック、紙類と細分化され、分別品目ごとに収集日が異なっている。「収集日については、全戸に配布している『ゴミ収集カレンダー』で確認してください」(市環境生活課)と言う。
 分別を徹底していくため収集の際、ゴミの中味を確認し、もしも収集日以外のゴミが混在していれば、その家庭を訪れ指導をしたり、不在であれば赤いシールを貼ってその場に置いていくことになっている。市民の中からは「ゴミの中味を確認するのはプライバシーの侵害になるのでは」といった声があがっているのも事実。
 ただ、ゴミ処理の責任を行政に委ねる以上、確認作業は行われてもおかしくないこと。徹底した分別を行い、確認されることが嫌であれば、それぞれが最終処分場に持ち込んでいくという方法もある。市環境生活課では「分別を徹底するためにも、確認の作業と指導は続けていきます」とのことだ。
  戸別収集を徹底していくことに関しては、ごみ減量化懇談会の席上などで「収集日以外にゴミを出すところがある」「ほかの地域からゴミが持ち込まれる」などの意見が相次ぎ、市民側から「ゴミは個人の責任として、戸別収集にしてもらいたい」と要望があったため。「押しつけられる責任」として感じるのではなく、個々が本来持つべき責任を全うしていくことが、ごみ減量化を推し進め、循環型社会を構築していくことになるだろう。