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第43回士別市読書感想文コンクール
 小学生高学年・最優秀賞

「新ちゃんがないた」を読んで
士別西小学校6年 石原佑一

 「新ちゃんが泣いた」この本を読んで、新ちゃんは強い人だと思いました。新ちゃんは生れた時に四肢性マヒという病気で、一生歩けないと医者からいわれていました。両足がダラッとして力がはいらないので、肩とうでの力だけで下半身を引きずって進んでいて、一生けん命リハビリをして、自分で立って歩けるように努力しているからです。もしぼくがこの病気にかかったら、きっとつらい、苦しいという気持ちでいっぱいで、新ちゃんのようにがんばろうという気持ちにはならないと思います。
 ところで、このお話には、もう一人の主人公がいます。その人は、新ちゃんのおさななじみで剛君といいます。剛君は、新ちゃんが歩けるようになって、リハビリの訓練をする学園から普通の学校に転校してきた時、いつも助けてあげていました。例えば、新ちゃんが松葉づえをついて立ち上がろうとして、転びそうになったときにささえてあげたり、新ちゃんのために和式のトイレを洋式にかえてくれと校長先生にたのんだりして、とてもりっぱだなと思いました。もっとすごいと思ったことは、いやがらせをする人達に立ち向って、いつも新ちゃんを守ってあげたことです。ぼくだったら仲のいい友達が困っていても、なかなか勇気をだせないこともあるような気がします。また、何をしてあげたらいいのかわからなくなると思います。だから新ちゃんも強いけど剛君も強い。強いけど優しい。だからこそ、二人は深い友情でむすばれたんだなと思いました。
 新ちゃんが書いた作文の中に「健全でない肉体にだって健全な精神は宿るんだ。」というところがあります。新ちゃんのように体は不自由なところがあっても、きちっとした考えがもてるんだから、新ちゃんの書いたことは本当だと思います。
 ぼくがこの本を読んで一番印象に残った場面は、新ちゃんのお母さんがみんなの前で、「あの子を特別扱いしないで。」といった時、それまでどんなに意地悪されても、悲しいことがあった時も、うれしい時も泣かなかった新ちゃんが、顔をクシャクシャにして泣いたところです。「特別扱いしないで」というのは、新ちゃんは毎日、自分なりに一生けん命なのだから、これ以上がんばってとか、努力してとかまわりの人がいうのはやめて。そして、ごく普通の友達として仲よくしてほしい。ということだと思います。だから、このお母さんの優しい言葉が、とてもうれしかったのだと思いました。
 ぼくは、この本で友達としての深い友情とか、体の不自由な人の気持ちとか、その家族の大へんさとか学べてよかったと思っています。