道北日報2001年月別ヘッドライン
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 【9月】

絵本の里大賞に「すみっこのおばけ」  
 読者の投票で決まる「第11回けんぶち絵本の里大賞」の開票作業が1日、剣淵町の絵本の館で行われ、大賞は武田美穂さん作・絵の「すみっこのおばけ」(ポプラ社)に決定した。次点のびばからす賞は福田岩緒さん作・絵の「おにいちゃんだから」(文研出版)、田村みえさん著の「キミに会いにきたよ」(学習研究社)、大塚敦子さん写真・文の「さよなら エルマおばあさん」(小学館)の3点に決まった。授賞式は来年2月に行う予定。
 
 けんぶち絵本の里大賞は読者の投票のみによって決められる絵本コンテスト。第11回を数えた今年は平成12年度に出版された絵本が対象で、137作品の応募があった。
 応募作品は8月中の1ヵ月間にわたって絵本の館に展示され、来館者は絵本を自由に手にとって1枚の投票用紙で5作品まで投票することができた。
 期間中に絵本の館を訪れたのは4、194人、投票者数は1、435人、総投票数は5、995票で、いずれも昨年より若干下回った。
  授賞式は来年2月に行う。大賞には賞金50万円と副賞の農産物3年分(50万円相当)、びばからす賞には賞金10万円と副賞の農産物3年分(6万円相当)が贈られる。

朝日町長選挙一騎打ちに、町議選も同時にスタート  
 朝日町の町長・町議会議員選挙が4日に告示され、町長選は現職の武市昇氏(62)と新人の藤本義昭氏(64)の一騎打ちによる選挙戦に決まった。町議選では当初の見込み通り、現職9人と新人5人が立候補。定数12に対して2人オーバーの14人が出馬し少数激戦に突入した。

 6月に事務所を開設して支持の拡大に努めていた町長選の両候補にとって、投票日前日までの5日間は事実上の終盤戦。町議選立候補者にとっても状況は同じで、人口2、000人の小さな町を舞台にした短期決戦がいよいよスタートした。

日本陸連の合宿選手らと市民が交流
 士別市内に滞在中の合宿選手と親交を深めようと、「日本陸上競技連盟・日本実業団長距離夏期合宿選手との親睦交流会」が1日に思親花で開かれ、市民が日本を代表する長距離選手らと和やかに歓談した。
 合宿の里士別推進協議会(中村徹雄会長)の主催。現在市内には両団体あわせて約120人の選手・スタッフがともに8月27日に士別入りし、日本陸連は5日、日本実業団は8日まで、強力な指導陣のもと走り込みの最終仕上げに汗を流している。
  途中行われた選手紹介では、男女とも抱負やチームのPRを交えながら自己紹介。その中で「(今月末の)ベルリンマラソンに出場します。高橋尚子だけでなく、私も応援してください」と笑顔で話した杉原愛選手(大塚製薬)には大きな拍手が贈られ、会場を盛り上げていた。

士別商業高校が一学級削減対象に
 道教委は4日、来年度の公立高等学校適正配置計画案を公表した。それによると、上川第四学区では士別商業高校の商業科が一学級削減となっている。
 士別商業は、一昨年度まで商業科三学級、情報処理科一学級の合計四学級があったが、昨年度に商業科で一学級削減となっていた。
 さらに今回の計画案が実施され、商業科が一学級削減されるとなれば、商業科・情報処理科それぞれ一学級ずつ、合わせて二学級となり、この3年間で学級数は半減してしまうことになる。
 同窓会の相山久会長も「なんとか30人学級を実現させて、学級削減を阻止したい。学校、PTAも交えて今後の対応を検討していきたい」と話している。
 市教委では「検討協議会での説明を受け、今後は第四学区として対応を検討していくことになるだろう」としている。

 
65歳以上が2割を超え、高齢化進む
 過疎の進行で、士別市の人口は減少の一途をたどっている。それに伴って、高齢化率も上昇。8月末現在における65歳以上の人口は、前年同期に比べ169人増加し、高齢化率も24・5%と前年よりも一ポイントほど上昇している。人口の減少率が1%ほどなのに対して、65歳以上の人口は、3%ほどの増加率となっているなど、高齢化がより深刻化してきている。
 前年同期との構成率を比較しても、5歳刻みによる構成率で65歳以上の年齢層はいずれも前年の構成率を上回っており、士別市の高齢化はより深刻になってきていると言えそうだ。

こぶたの家、NPO法人を取得
 士別市内の無認可保育所・こぶたの家保育園(国忠了園長)が8月7日付で道知事から、特定非営利活動法人(NPO法人)の認証を受けた。士別市内の団体でNPO法人を取得したのは同園が第1号。NPO法人取得で社会的に認められた組織となり、その責任や役割がより明確になる。同園は「子ども1人ひとりが大切にされるような保育を続けていきたい」と話している。10月にはNPO法人取得記念としてチャリティー絵画展を開く予定。
 現在は保育士4人、調理師1人の体制で園児21人の保育にあたっているが、国忠園長は「NPO法人になることで社会的信頼度が高まる。保育に関する社会的責任を明確にし、安心して子どもを預けてもらえる体制や保育園づくりをしていきたい」と話している。
 
朝日町長選、武市氏が再選果たす
 任期満了に伴う朝日町の町長・町議会議員選挙は9日、投票と即日開票が行われた。町長選では新人の藤本義昭氏(64)=無所属=が691票を獲得したのに対して、2期目を目指した現職の武市昇氏(62)=無所属=が有権者数の過半数を超える1、010票を獲得して当選した。14議席に対して2人オーバーの町議選では、新人の川崎毅氏(62)が152票でトップ当選。現職8人、新人4人が当選を果たした。

床下浸水3戸、台風接近で警戒強める
 秋雨前線と台風の接近で士別地方は10日朝から大雨となっている。士別市は、10日に災害対策本部を設置。これまでのところ、市内で床下浸水3戸などの被害が確認されている。12日朝には台風15号が北海道に接近し被害が広げることも予想されることから、災害対策本部では警戒を強めている。
 近年、士別市内で最大の被害となった一昨年7月の大雨の雨量は135ミリで、今回はすでにその雨量を超えている。
 この大雨で、士別市では10日に災害対策本部を設置した。
 これまでに確認された被害は、温根別町で用水路の水が溢れ2戸が床下浸水したほか、武徳町でも1戸が床下浸水している。
 また、剣淵川の水量は高水敷きまでに達し、11日未明には警戒水位を超えたが、その後水位も下がり現在は小康状態となっている。
 さらに、大雨の影響で道道温根別剣淵停車場線、道道雨竜旭川線が通行止めとなったほか、道道和寒幌加内線でも和寒町西和付近で路肩が崩れたため、一部片側通行となっている。
 強い勢力を保った台風15号は、11日夜から12日朝にかけて北海道に近づき通過する見通しにある。そのため今後さらに雨量の増加、河川の増水などが予想されることから、市災害対策本部では警戒を呼びかけている。
 
大雨の被害、和寒・剣淵で発生
 11日頃、台風に刺激された秋雨前線による大雨がもたらした被害状況が三町でそれぞれまとめられている。
 和寒町では水田31・18ヘクタール、畑34・86ヘクタールが浸水・冠水・流出の被害があり、被害農家は46戸にのぼった。
 道路ではのり面の崩壊や路面の流出など、6ヵ所で被害があった。
 被害は町内全域に見られるが、西和地区や中和地区で大きな被害が目立った。
 剣淵町では水田105・5ヘクタール、畑331・64ヘクタールに被害があり、被害農家は町内全域にわたって60戸に及んだ。被害額は1、783万円と試算している。
 道路では60カ所で路肩の崩壊や排水溝のつまりなどが発生した。
 朝日町では事前に地盤が弱い南朝日地区、三栄地区の要所に土嚢を積むなどして河川の氾濫に対処したため、田畑への被害はほとんどなかった。
 強風により木が倒れる被害なども見られたが、いずれも軽微だった。
 大雨警報中はいずれも町も職員を待機させたり、パトロールを行うなどの対策を行ったが、12日にはすべて平静に戻っている。
 いずれの町でも家屋への浸水や人的被害はなかった。
 剣淵町と和寒町では今後も被害調査を続け、必要ならば行政支援も検討するが、現時点では特別な支援を行う考えはないという。
 
グループホーム「サンフラワー」の施設が着工
 社会福祉法人士別三愛会(佐藤京子理事長)は、来年度早々の開所を目指して、痴ほう性老人グループホーム「サンフラワー」を建設するが、その地鎮祭が13日に行われた。
 痴ほう性老人グループホームは、痴ほう症状のある高齢者が、共同生活をおくる施設。
 居室はすべて個室となっており、ある程度の自立した生活を保障する施設だが、食事は共同キッチンで行い、入所者と指導員が一緒に食事を作ったり、食事以外にも指導員が生活をサポートすることになっている。介護保険のサービスメニューにも含まれている。
 士別三愛会では、総事業費1億3、428万円をかけて、ボヌゥール士別の隣接地に建設を計画。これまでに必要な準備を進めてきた。
 計画しているグループホームは、鉄筋コンクリート2階建て。面積が695平方メートルの施設となっている。
 
藤井和寒町長、再選へ意欲見せる
 和寒町議会の第3回定例会は18日に開会し、一般質問の中で藤井辰夫町長は「地方財政は厳しい状況であり、町民が安心して暮らせるために、将来を見通した地方行政を進めていきたい」と4期目への再選に向けて強い意欲を示した。任期は平成14年1月23日。現時点では新人擁立の動きはなく、2期連続の無風選挙となる公算が強い。一般質問ではこのほか学校評議員制度の導入と選挙の投票時間の繰り上げについて、大屋勝美教育長と橋本孝太郎選挙管理委員長がそれぞれ前向きな姿勢を見せた。

士別市営陸上競技場、JOCから強化拠点の認定受ける
 士別市営陸上競技場がこのほど、(財)日本オリンピック委員会(JOC)から、陸上競技では道内唯一の「競技別強化拠点施設」として認定を受けた。20日にはその認定看板が田苅子進市長らによって取り付けられた。
 この競技別強化拠点は、五輪などで活躍する選手や団体が重点強化できるよう支援することを目的に、JOCが今年8月に設置した。
 国内では約40の競技で海外拠点3つを含む72カ所が強化拠点に指定され、そのうち道内は7カ所。陸上競技は士別のほか、山形、沖縄2カ所の計四つが選ばれている。
 同競技場は昭和42年に完成、平成4年には全天候型に整備された。1988年のソウル五輪や昨年のシドニー五輪で日本代表選手が直前合宿をしているほか、25年間にわたって日本陸連や日本トップクラスの実業団・大学が夏期合宿を行っており、「こういった実績が評価されたのでは」(市教委)と話している。
 看板はアクリル版1メートル×30センチの大きさで、同競技場のスタンド入り口に掲げられた。田苅子市長は「練習環境を含め、利用する選手の要望に素早く対応し一生懸命やってきたことの評価だと思う」と感想を話していた。
 
朝日町の現職町議を選挙違反の容疑で逮捕
 士別警察署と道警旭川方面本部捜査課は20日、朝日町議会議員選挙における公職選挙法違反(買収)の疑いで、同町字中央の現職町議会議員玉置洋一容疑者(57)=農業=を逮捕した。
 調べによると玉置容疑者は、9日に行われた町議会議員選挙の告示前となる8月下旬ごろ、容疑者本人が町内数人の有権者宅を訪れ、それぞれに現金5千円を渡して自分への投票を依頼するとともに、票の取りまとめを求めた疑い。
 玉置容疑者は容疑を大筋で認めているという。
 玉置容疑者は、1993年の町議選で初当選し、9日に行われた選挙では135票を獲得し、5位で3期目の当選を果たしていた。
 改選後の初議会となる第3回定例会が21日に開かれたが、現職町議の逮捕は議会内にも大きな衝撃となった。

温根別町のコスモスロード、「北のまちづくり賞」で奨励賞
 魅力あるまちづくりの推進をと、北海道が今年度初めて創設した「北のまちづくり賞」で、温根別町の「コスモスロード」(温根別自治会協議会・温根別まちづくりの会)が花と緑部門・奨励賞に選ばれた。コスモスロードづくりによって住民の花に対する意識が高まり、花壇造成など地域の環境美化に積極的に取り組んでいることが受賞に結びついたもの。この吉報に関係者は「町民の理解と協力があってのこと。嬉しい」と喜んでいる。
 同町の「コスモスロード」は、同協議会が推進する花いっぱい運動とマチ活性化の一環として平成10年、旭川開発建設部の協力を得て造成。
 町内7線〜10線にかけて走る国道239号線沿い1200メートル、幅3メートルに市の花コスモスの種を撒き、9月の見頃には通勤などのドライバーや遠方からの旅行者に好評の人気スポットとなっている。
  
「人に優しい道づくり」、今年度は2路線と2カ所
 士別市は今年度から、歩道環境整備事業に取り組んでいる。この事業は、歩道の段差解消や勾配緩和を行い「人に優しい道づくり」を進めていこうというもの。今年度は、市立病院周辺や市役所入り口付近など、2路線と2カ所の市道で歩道の段差解消などを行うことにしており、10月初旬にも発注する予定となっている。市では今後も、車椅子利用者などの意見を聞きながら、人に優しい道づくりを進めていくことにしている。

【10月】

高橋選手の世界記録に市長ら感激!

 今月14日に士別市内で「きらめきトーク」を行うため、来士が決まっている高橋尚子選手(29)が、30日のベルリン・マラソンで世界最高記録をマークし優勝。高橋選手と積水化学の小出義雄監督(63)の2人を士別に迎える田苅子進市長ら関係者がテレビ観戦し、大記録達成に「素晴らしい」と拍手を贈っていた。
 シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋選手と小出監督は13日に士別を訪れ、歓迎レセプションを行うほか、14日には「きらめきトークin士別」を行うことになっている。
 それだけに、高橋選手が世界記録を目指して臨んだベルリン・マラソンは、市民にとっても大きな関心事となり、この日は田苅子市長、朝日保教育長、今井忠則体育協会会長らの関係者が、市役所市長室でテレビ観戦し声援をおくっていた。

士別市、除雪を全面民間委託
 士別市は今年度から、除雪業務を全面的に民間委託する。行政領域の見直しを図る目的で策定した、建設水道部施設維持センター運営計画に基づき実施するもの。除雪業務をすべて民間委託することで、市では今後、指導・パトロール業務を強化しながら「市民の要望に応えていく体制を整えていきたい」としている。
 今年度については、市道延長が660・7キロあり、除雪延長は494・5キロとなっている。
 この除雪延長のすべてを、今年度から民間に委託することになる。
 すでに、9月の市議会定例会で、今年度の除雪費用2億2、300万円を計上している。
 除雪業務を全面的に民間委託することで、昨年度までは34人だった除排雪就業人員が、今年度は職員8人を含めた19人となり、職員・臨時職員体制の縮小にもつながり、そのことだけでも大きな経費節減につながる。
 
旭川地方法務局、2月で統廃合の見通し
 旭川地方法務局士別出張所の統合廃止に係わり、1日に市民文化センターで一市三町の関係機関団体が集まっての打ち合わせ会議が開かれた。会議には、旭川地方法務局から総務課長らが出席し、統合廃止後の対応について説明を行った。一市三町の関係機関団体は士別出張所の存続を求めているが、来年2月末とされる統合廃止は避けられない見通し。そのため今後は、統合廃止後における士別地方の対応策が求められていきそうだ。
 
中山間整備でカヌー工房など建設
 道は中山間地域総合整備事業により多目的利用が可能な活性化施設を和寒町に建設する。カヌー製作やゲートボールが可能な土間やミーティングルーム(研修室)などを備えた施設で、来年4月のオープンを目指している。
 建設地は国道沿い東側にある旧国鉄精算事業団跡地の町有地。
 施設は鉄筋コンクリート平屋建てで、床面積は約830平方メートル。
 施設内にはカヌー工房や屋内ゲートボール場として利用できる広さ550平方メートルの土間を設ける。
 このほか講習会や交流ができるミーティングルームなどを完備する。
 駐車場は施設整備より1年遅く14年度に整備する計画。
工期は来年3月25日の予定で、来年4月上旬にオープンする。
 オープン後は一般町民に開放するほか、カヌーやゲートボール、伝統芸能の保存・継承、農産物の販売などを行っている町内のグループが計画的に利用することになっている。

 
作況、水稲で品質低下目立つ
 士別地区農業改良普及センターは、1日現在の農作物生育状況調査報告を発表した。それによると、水稲をはじめ小豆などで、夏場の低温と長雨による品質低下が目立っている。
 ほぼ収穫を終えた水稲(きらら397)については、7月から8月にかけての低温と、その後の長雨により出穂の不揃いや葉しょ褐変などが多発。そのため、玄米中に未熟粒や茶米、サビ米が混在し、品質の評価が厳しく「やや不良」となっている。
 また、小麦についても降雨による作業の遅れがあり、評価は「やや不良」。
 さらに、秋まき小麦は雨の影響では種作業が平年より遅れている。
 バレイショは、収量が平年より上回っており「やや良」。
 てん菜は、糖分がやや低い傾向にあるが、病は害虫の発生もなく「良」の評価となっている。
 タマネギは、秋雨前線の大雨による影響で収穫作業が遅れているが、評価は「良」となっている。

今年度の士別市文化賞は横井春雄氏
 今年度の士別市文化賞に、地域スポーツ組織の基盤づくりに貢献してきた横井春雄氏(76)=多寄町37線西29=の受賞が決まった。横井氏は、長年にわたり地元の多寄町体育協会会長をはじめ、士別市体育協会副会長をつとめながら、社会体育の振興と指導に貢献してきた。贈呈式は11月2日に行われる。
 
サケ、今年は剣淵川支流の最深部まで遡上
 剣淵町内を流れる剣淵川の支流で、例年にないほどたくさんのサケが遡が見られ、町民のあいだで話題になっている。
 剣淵川本流へのサケの遡上は毎年のように確認されているが、これまでほとんど確認されたことがなかった上流部の支流で、今年のように多数が確認されたことはこれまでに例がないという。
 その中でも顕著なのが剣淵町六区を流れる小沢川。
 市街地から西側にある西岡地区を源流とする小さな川で、過去にサケが遡上しているという話題はほとんどなかった。
 今年の場合はひと目見ただけで数匹から十数匹が確認できるほどの数が遡上していて、場所や時間によっては「うじゃうじゃいる」と話す町民もいる。
 小沢川へ遡上するには日本海から天塩川、剣淵川、パンケペオッペ川をたどって来なければならず、サケが遡上する範囲としては最深部になる。
 サケの中には比較的元気に泳ぎ回っているものもいるが、痛々しいほどにウロコが剥げ落ちて白い魚体をさらしているものもいて、長く厳しい旅を物語っている。
 町民の1人は「北海道らしい大自然をこんな間近で感じられるなんて感動。せっかくここまで遡上してきたので、人間に邪魔をされずに静かに最後を迎えてほしい」と話していた。
 剣淵町役場では「川でサケを獲ることは条例違反。サケを見かけたら見守るだけにしてほしい」と注意を呼びかけている。 
 
合宿の選手たちによる記録会、当面休止に
 士別市内で合宿を行っている選手たちなどが参加して開催してきた、士別市陸上記録会が、当面休止することになった。
 9日に市役所来賓室で士別市陸上記録会実行委員会が開かれ、今後の方針などについて協議を行った。
 その中で、市内で合宿を行う各チームは、綿密なメニューを組んでおり、合宿期間中の記録会への参加は日程的な調整が難しいこと、日本陸連側からこの時期に選手たちが5000メートルの距離を走るのはコンディション的に困難である旨の連絡が伝えられていることから、今後の記録会開催は難しいと判断し、当面は記録会を休止することになった。
 陸上記録会は、市内で合宿を行う選手たちが、合宿の成果を試す場として、1993年から毎年8月に開催してきた。
 記録会には、合宿の選手たちをはじめ、地元の小中学生、高校生も参加し、昨年までに8回行ってきた。
 今後は、記録会に代わって合宿を行っているチームの監督・コーチの協力を得ながら、陸上教室などを開催していきたいとしている。 

企業誘致の新士別石灰砿業所が完成し稼働
 北海道農材工業梶i櫻井勝代表取締役社長)が、上士別町に建設していた新士別石灰砿業所が完成し、11日に竣工式が行われた。
 北海道農材工業は、土石窯業製品製造販売における道内最大手。同社の新士別石灰砿業所は、昨年10月から約13億5千万円をかけて建設を行ってた。
 新士別石灰砿業所は、年間の原石生産量として15トンほどを予定しており、従業員数は23人となっている。
 採掘地の埋蔵量は500トンが確認されており、地続きとなっている同社所有の鉱区には、少なくとも3000トンから5000トンの鉱量が推定されている。 

全道高校駅伝、男子は恵庭南、女子は室蘭大谷が優勝
 北海道高等学校駅伝競走大会兼全国高等学校駅伝競走大会北海道予選会が13日、士別−朝日間で行われ、男女あわせて78チームがタスキをつなぎながら優勝を競った。
 士別−朝日間でこの大会が行われるのは、1994年以来7年ぶりとなる。
 大会には全道各地から男子47チーム、女子31チームが出場。
 大会は、朝から小雨の降るあいにくの天候となったが、男子は午前10時に市内の中央公園前をスタート。
 朝日町瑞穂獅子舞伝承館で折り返す42・195キロ、7区間で行われた。
 また女子は、瑞穂獅子舞伝承館前を午前11時にスタートし、男子と同じ市内の山本歯科医院前までの21・097キロ、5区間でタスキをつなぎあっていた。
 この大会の優勝校は、全国大会への出場権が得られることもあり、選手たちは秋の田園路でこれまでの練習の成果を発揮しながら、熱のこもったレースを展開していた。
 男子は恵庭南が2時間12分37秒、女子は室蘭大谷が1時間13分27秒で優勝している。
 地元、士別高校は男子、女子ともに11位だった。
 2位以下男子は室蘭大谷、東海第四、札幌日大、札幌山の手、白樺学園の順。女子2位以下は札幌静修

小出監督・高橋選手の「きらめきトーク」に1900人、楽しい掛け合いが聴衆引きつける
 ベルリンマラソンで女性初の2時間20分台を記録した、高橋尚子選手(29)と小出義雄監督(62)を迎えての「きらめきトークin士別」が14日に市民文化センターで開かれた。小・中・高校生を対象にした一部では、2人に鋭い質問を投げかけ会場を沸かせたほか、一般対象の二部では、高橋選手と小出監督が士別で出会った時からのエピソードなどを絶妙な掛け合いで披露した。会場には、1・二部あわせて市内のほか札幌、函館、釧路など道内各地から1900人以上が足を運び、世界最強の師弟コンビにくぎ付けになった。
(写真=楽しいトークを聞かせてくれた2人)

広域のカントリーエレベーターが稼働開始
 全国に誇れる米の良食味生産を目指す施設「南宗谷線地区広域米穀類乾燥調製貯蔵施設」(南宗谷線地区農協カントリーエレベーター)が完成し、その完成式が16日同施設=和寒町字三笠=と恵みのホールで関係者約200人が出席して盛大に行われた。
 同施設は遠赤外線乾燥機を使い、良食味に加え自然乾燥並の品質と安全性も目指したもので、「米工房 天塩の大地」を旗印に「氷点の舞」のブランド名で全国に売り込んでいくことになる。
 総工費約23億円を投じ、和寒町が事業主体で進めてきたが、管理運営は剣淵、士別、朝日、多寄、和寒の五農協で運営委員会を設置して担うことになっている。  

絵本の館凍結継続で市街地活性化計画がずれこみ焦り強まる
 剣淵商工会(江端茂会長)は17日、商工会館で商工会会員を対象にした「剣淵町街並み整備事業推進状況説明会」を開いた。説明会では街並み整備事業の進捗状況や絵本の館の整備凍結によって停滞している事業について説明されたほか、町で現在進めている複合拠点施設「まちの駅」の事業構想についても説明が行われた。
 剣淵商工会は剣淵町中心市街地活性化基本計画と剣淵商業タウン・マネージメント構想に基づく剣淵町街並み整備事業の推進を図っている。
 しかし、「物語のある絵本の里づくり」をテーマとした街並み整備事業にとって、中心施設となるはずの絵本の館の老朽化が深刻であることが明らかになり、施設の整備について町民や議会において話し合いが行われたが、建設場所や財政の面で意見の統一が図れず、大澤秀了町長によって整備事業が凍結された。
 そのため、国や道への剣淵町中心市街地活性化基本計画や認定と、それを推進するための剣淵商工会のTMO組織としての認定が当初の予定より大幅にずれ込んでいる。
 商工会では一刻も早い事業認定に向けて、絵本の館の建設場所を末広公園に定めるように町長に要望書を提出するなどしてきた。
 しかし、依然として町内で意見のまとまりが見られないとして大澤町長は9月に凍結を継続することを明らかにしたため、事業のさらなる遅れに対する関係者のあせりは深刻の度合いを増している。

品質低下で1等米出荷、各地で苦慮
 士別地方では、コメの出荷が最盛期を迎えようとしてるが、品質の低下が目立ち、関係者も頭を痛めている。この地方の各農協では、色彩選別などで調製を行いながら品質の維持を図っているものの、一等米の出荷率は最終的に6割から7割程度になるものと予測している。収量的にはほぼ平年並みとなっているが、品質の低下は生産者にとって大きな痛手となりそう。
 収量については平年並みかややそれを下回っているが、7月と9月の長雨、さらには8月上旬の開花時期に低温が続いたことで、積算温度が不足し、葉しょ褐変や未熟粒が発生。
 そのことが、品質低下の大きな要因となっている。
 ここ数年は、士別地方の各農協とも、9割以上の一等米出荷率を保ってきていたが、これほどの品質の低下は1993年の冷害で不作となった年以来という。

朝日町:職員間をネットワークで、メールや掲示板でペーパレス化
 朝日町は今年度、行政事務システム導入事業を実施。職員1人に一台のパソコンを整備した。この事業によって行政全体をネットワーク化し、運用を始めている。
 行政のネットワーク・システムを構築したことで、各種の情報・文書管理などを一元化。職員間の連絡事項等はすべてメールや掲示板を利用するなどの活用を図っている。この事業は、将来の地域ネットワーク化の第一歩としており、今後は外部とネットワークを結ぶ方策などを検討していきたいとしている。