「士別の地質」http://www5.ocn.ne.jp/~shibegeo/)から


連載85

 
            士別市朝日町8線の日高累層群(その2)

岡本さんは前士別高校地学担当教諭で、士別市立博物館特別学芸員です。士別地方の露出した地層を探検(研究)したものです。岡本さんの了解を得て、ホームページから抜粋しました。随時、連載していきます。

士別市朝日町八線の日高累層群の第2弾です。天塩川によって削られてできた大きな崖です。
 露頭の右側です。この露頭は中生代白亜紀の日高累層群という“付加体”です。何度も解説してきましたが、付加体というのは、海底の堆積物や海山等が海洋プレートとともに移動してきて、海溝付近にべたべたとくっつけられたものでしたね。

 この露頭では、黒っぽい泥岩と、白っぽい泥岩が見られます。この写真では右側が白っぽく、左側が黒っぽく見えています(左端の白いのは雪ですよ)。

 この2種類の泥岩は、どちらも深海底で堆積したものです。黒い泥岩は上士別や朝日橋の探検隊でもご紹介しましたが、半遠洋性堆積物といって、遠い陸地からの泥が堆積したものですが、白っぽい泥岩は「珪質泥岩」といって、泥というよりはプランクトン等が堆積したものです。

 ほとんどがプランクトンの殻からできているチャートと、泥岩の中間的なものだと考えてください。かなり深い深海で、4000mを超えていたと考えて良いでしょう。 (つづく)