「士別の地質」http://www5.ocn.ne.jp/~shibegeo/)から


連載88

 
            士別市朝日町八線の日高累層群(その5)

岡本さんは前士別高校地学担当教諭で、士別市立博物館特別学芸員です。士別地方の露出した地層を探検(研究)したものです。岡本さんの了解を得て、ホームページから抜粋しました。随時、連載していきます。

 士別市朝日町八線の日高累層群の第4弾です。中生代の付加体堆積物の大きな露頭です。

 露頭中央部の上の方を見てみましょう。黒い泥岩層の上に、丸い大きな礫がたくさんのっています。これはどうしてできたのでしょうか。ふだん、丸い礫というものは、川で見かけるものですが……。

 実はこれ、「不整合」という構造なんです。今は、不整合は学校では勉強していないので、若い世代の人達は知らないと思いますが、10年以上前に中学生だった人は勉強したはずですね。難しく言うと「不連続面」ということですが……。

 この露頭の歴史を説明すると、中生代の黒色泥岩の地層が地殻変動によって地表に現れて、ごく最近(数万年前?)に、昔の天塩川によって削られ、その堆積物が中生代の黒い泥岩の上にのっているのです。

 地層というのは連続的にできるものですが、この露頭の下の方にある黒い泥岩層(中生代)と、上の方にある礫岩層(新生代第四紀)との間には、なんと1億年くらいの時代的なギャップがあるということなんですね。

 
ピヨコの解説 昔の深い海の底にできた地層の上に、新しい川の地層の堆積物がのっているなんて、地殻変動ってすごいんだね!