第2次世界大戦の傷跡がようやっと癒えはじめた昭和20年代末、昭和30年代から半生期が経過しました。この間、道北地方も大きく変遷を遂げました。自治体合併論議や農協合併の具元など地域の枠組みも新しい時代の到来を予感させています。そこで本紙では50年前の道北日報紙面をひもとき、この地方の動きを見つめ直してみたいと思います。なお、この連載は随時掲載します。



                   50年前の道北日報紙面から


   ■昭和30(1955)年  ・10月

  無鑑札の自転車には過料
 
 ▼9月25日付=水害で大破した橋の工事が終わって通行可となった記事で、「人馬の通行を許可」とある。この頃はまだ車両ではなく、人馬なのである。
 農村電化研究会が開催され、農村部の電化を促進するための協議を行う。当時はまだ無灯部の農村地区が多かった。
 士別紡織会社での製紡作業が最盛期で急ピッチとある。士別でも紡織機が稼働していた。
 恒例の結婚費用調べだが、衣装代で6万円など計10万円。この頃から電機洗濯機、電機冷蔵庫が登場したが、これらを持っての輿入れは別格。
 ▼10月11日付=士別市は無鑑札の自転車に1台千円の過料を徴収することを決めた。自転車に鑑札が必要なのはなぜなのだろう。盗難防止だろうか。
 ▼10月16日付民間飛行場が開場した。士別市上空の遊覧は1人千円。12日に札幌発の3人乗りセスナ機が士別市に飛来する予定になっていたが、この日はあいにく風速15bで飛行機は訪れず。式典を行うにとどまった。
 公民館で図書の一部無料貸出を行うとある。通常は有料だったのだろうか。
 ▼10月21日付=チャップリンの「モダンタイムズ」が士別市でも上映され、この映画に関する寄稿やいつになく大きな広告が載るなど当時も相当話題になった映画のようである。
(写真=「モダンタイムズ」の上映を大々的に知らせる当時の映画館の広告)

広告余話】 

 冬のお支度は―ということで、この頃の熱源は粉炭時代。石炭と石炭ストーブ販売の広告が載る。
 この頃は綿の広告もある。商品名は「美人綿」「横綱綿」「ベンケイ印」「大黒印綿」など。
 新聞に「映画優待」券が印刷され、これを持参すると20円の割引となった。ちなみに優待映画は「復習七仮面」「女中っ子」。他には「鶴亀先生」「地獄谷の対決」などだが、どんな映画なのだろうか。

■ 01 病院全焼、未曾有の洪水
■ 02 自治体広域の釣り大会も
■ 03 ヤミ米買い漁るカツギ屋
■ 04 嫁入り費用は10万円
■ 05 4町村合併の記事散見
■ 06 合併か自立か、切迫か
■ 07 犬が集団で市街地闊歩
■ 08 1日に1人増える時代
■ 09 浅野さんが全国大会に
■ 10 悲嘆にくれる市民
■ 11 根強い公務員志向
■ 12 市議会議員定数81人
■ 13 新築市立病院が火事に
■ 14 ミス職場
■ 15 ミス女給
■ 16 制限速度30キロ
■ 17 赤ちゃん1日平均2.3人 
■ 18 無鑑札の自転車には過料
■ 19 ふたつのマーケット開店
■ 20 「だ」「べ」は使わぬように
■ 21 今度のミスコンは「ミスさくら」
■ 22 金属泥棒が横行
■ 23 テレビの広告が出現
■ 24 五目並べの国際大会?
■ 25 不良石炭混入の石炭販売