第2次世界大戦の傷跡がようやっと癒えはじめた昭和20年代末、昭和30年代から半生期が経過しました。この間、道北地方も大きく変遷を遂げました。自治体合併論議や農協合併の具元など地域の枠組みも新しい時代の到来を予感させています。そこで本紙では50年前の道北日報紙面をひもとき、この地方の動きを見つめ直してみたいと思います。なお、この連載は随時掲載します。



                   50年前の道北日報紙面から


   ■昭和32(1957)年  8月・9月・10月・11月

  ずり炭混入した不良石炭
 
 ▼8月7日付=剣淵町の農家敷地内の外井戸から天然ガスが吹き出した。「5日現在でもガスの噴出量は不変で、さかんに火の玉となって燃えている」と書かれている。
 ▼8月11日付=バイク運転試験の合格者名が新聞発表されている。かつては自動車免許の合格者名も載っていた。
 ▼9月28日付=市内の経済人の娘さんの婚約の記事が載っている。ご本人やもちろんお相手の名前、出身大学、勤務先まで記されている。この当時、地方紙とて有名人の関係者の婚礼に関しては記事にしていたのである。今では考えられない。
 ▼10月13日付不良石炭の購入で注意を呼びかける記事=市民のハイキングコースの選定が行われた。コースは駅前〜大通り11丁目〜東山ブドウ園〜大昭寺〜上水道水源地〜三角点〜九十九山町〜天塩川〜兵村東20戸〜日甜工場〜新学田〜不動山〜駅前に至る11`。ウォーキングブームは今に始まったことではないらしい。ただし東山ブドウ園、兵村東20戸といわれても若い人ははっきりしないだろう。三角点というのも当時はよく知られていた場所であったようだ。
 ▼11月6日付=「不良石炭にご注意」という記事。この時代の暖房の主力は石炭。この石炭をトラックに積み込んで売り歩くものもいたが、中には見せかけは良質なように繕って、中身は炭坑で投げ出している「ずり炭」という詐欺商法があった。
 ▼11月9日付=どうやら人工衛星ブームのようで、士別市でも9人が観測したという記事。ブームに便乗してか、「人工衛星にまさるこの魅力!」というスタンドキャバレーのサービスヌードショーという広告もあった。

広告余話】 
  「明るい経営 よい照明」をテーマに電気照明コンクールというのがあって、市内の約40店舗が参加している。
 本紙と市内の呉服店共催による「幸運のゆかた(ゆかた)地プレゼント」というのがあった。
 この頃はまだミシンの技術見習いの募集がある。
 当時の冷やで飲む話題の酒で「冷耀酒」(コールド)というのがあった。
 広告の文言の中に『「挽夏」「カロプソ」「よろめき」……ETC新しい言葉が次々と生まれていますが……』というのがあった。当時から「その他」を「ETC(etc)」の英語を使って表現するのは普及していたようである。
 「女性教室案内」という広告があって、洋裁、和裁、編物の4つの学校が紹介されている。まだまだ手作り時代だった。
(写真=不良石炭の購入で注意を呼びかける記事)

■ 01 病院全焼、未曾有の洪水
■ 02 自治体広域の釣り大会も
■ 03 ヤミ米買い漁るカツギ屋
■ 04 嫁入り費用は10万円
■ 05 4町村合併の記事散見
■ 06 合併か自立か、切迫か
■ 07 犬が集団で市街地闊歩
■ 08 1日に1人増える時代
■ 09 浅野さんが全国大会に
■ 10 悲嘆にくれる市民
■ 11 根強い公務員志向
■ 12 市議会議員定数81人
■ 13 新築市立病院が火事に
■ 14 ミス職場
■ 15 ミス女給
■ 16 制限速度30キロ
■ 17 赤ちゃん1日平均2.3人 
■ 18 無鑑札の自転車には過料
■ 19 ふたつのマーケット開店
■ 20 「だ」「べ」は使わぬように
■ 21 今度のミスコンは「ミスさくら」
■ 22 金属泥棒が横行
■ 23 テレビの広告が出現
■ 24 五目並べの国際大会?
■ 25 不良石炭混入の石炭販売