士別市内でトレッキング〔山麓(さんろく)歩き〕を愛好する仲間たちの山行記を連載します。市内を含め、この近郊には人間がいまだ足を踏み込んだことのない未踏地もあり、自然の魅力がいっぱいです。そんな自然の再発見を楽しめれば、と愛好者たちは今日もスノーシューズを雪跡に残して、前進しています。連載は随時です。

  道北日報
ヘッドライン


01 乙部山―1
02 乙部山―2
03 日向越冬白鳥
04 無名山―1
05 無名山―2
06 丸山―1
07 丸山―2
08 水道山―1
09 水道山―2
10 小平蘂岳―1
11 小平蘂岳―2
12 天塩岳―1
13 天塩岳―2
14 天塩岳―3
15 於鬼頭岳―1
16 於鬼頭岳―2
17 於鬼頭岳―3

無名山―1 644.7メートルに挑戦
 職場での昼休み、いつもの山登り仲間二人が、私の席に近寄ってきて「今週末はどこにする」と話しかけられた。
 「うーん」とうなずきながら、脇机に保管してある5万分の1の地形図を取り出し、三人で「ここはどうだ」「トレッキングにはちょっと」「やっぱり、ピークがないとなあ」などと言いながら、頭がぶつかりそうなくらい三人で地図の等高線の間隔や、三角点の標高を睨みつけるようにして見つけたのが、この山名無き「644・7」の数字である。

 場所は、通称上土別の石灰山と言われる山の稜線続きである。標高的にも士別を代表する士風山646・1メートルと比べても遜色ない高さであることと、以前登った乙部山から見えた、少し鋭いピークの連なりが気になっていたので「よし、ここにするか」とそのときの記憶をちょっと誇張して話したら、二人も「よし、ここにしよう」と決まった。

 企画の担当はいつもKさんが引き受けてくれて、資料準備も当日のナビゲーターも自慢のハンディGPSで世話になっている。

 本当に頼りになる後輩で、山登りでの先輩である。
 そして、もう一人のNさんは、ラッセル隊長としてタフな冬の山行には欠かせない先輩である。
 事前に参加確認を取らないのがいつももやり方で、その日、集合場所に午前9時までに来た者が参加者となり、その場で配車をして出発である。

 この時は予想に反して総勢7名であった。登山開始地点となる道路除雪の最終農家に車を置かせてもらう。今年から始めたシールスキーの仕度をしながら、谷あいから覗くかなりの傾斜のピークを横目にして、心の中では「よしよし、きついけど登り甲斐がありそう」と、期待感が沸き起こつていた。(文責 どらたつ)
(写真=「644.7メートル」の無名山)