士別市内でトレッキング〔山麓(さんろく)歩き〕を愛好する仲間たちの山行記を連載します。市内を含め、この近郊には人間がいまだ足を踏み込んだことのない未踏地もあり、自然の魅力がいっぱいです。そんな自然の再発見を楽しめれば、と愛好者たちは今日もスノーシューズを雪跡に残して、前進しています。連載は随時です。

  道北日報
ヘッドライン


01 乙部山―1
02 乙部山―2
03 日向越冬白鳥
04 無名山―1
05 無名山―2
06 丸山―1
07 丸山―2
08 水道山―1
09 水道山―2
10 小平蘂岳―1
11 小平蘂岳―2
12 天塩岳―1
13 天塩岳―2
14 天塩岳―3
15 於鬼頭岳―1
16 於鬼頭岳―2
17 於鬼頭岳―3

水道山―1 思いは次の452・8メートル
  週末の山行明けには、必ずと言っていいほど、いつもの二人がいつもの昼時に寄ってきて、終わった山行の感想と反省とを早々に済ませ、次の週末の予定の話に切り替わる。すでに想いは次の山に向かっている。

 僕らはいわゆる失恋に強いタイプで、打たれてもめげずに突き進むボクシングで言うファイター型である。

 忍耐力があるのはいいが、反面、引き際を誤ると遭難に巻き込まれる可能性が大きくなる。

 「僕らはアマチュアなので、そんなに危険な所には行かないから大丈夫」と周りの人に答えるが、これが大きな間違いである。

 危険かどうかを判断できるのがプロなのだから。ましてプロでも判断を誤ることがあるのに、アマチュアには判断できる知織や経験が少ない、だから、アマチュアなのだと思う。

 そんな僕らにとって住んでいるところから見える近くの冬山は、夏山のように登山道を必要としない適当な練習場であり、遊び場となる。

 そこで、いつもの五万分の一の地形図の出番である。
 めぼしい標高点にはすでに鉛筆でマーキングしてあり、トライしたところもあるので、次なる山の選択にはそれほど時間はかからずに、日向スキー場近くの標高452・8bの水道山と決まった。

 いつも無名山では芸がないので、山裾の途中に簡易水道の施設があるので、これにちなんで勝手に付けた名前である。

 その日の午前9時に集まっていたのは6名。最後に集合した私を加えて、すぐに荷物を載せ替え、四輪駆動車2台で出発する。(文責:どらたつ)
(写真=標高452・8メートルの水道山)