士別市内でトレッキング〔山麓(さんろく)歩き〕を愛好する仲間たちの山行記を連載します。市内を含め、この近郊には人間がいまだ足を踏み込んだことのない未踏地もあり、自然の魅力がいっぱいです。そんな自然の再発見を楽しめれば、と愛好者たちは今日もスノーシューズを雪跡に残して、前進しています。連載は随時です。

  道北日報
ヘッドライン


01 乙部山―1
02 乙部山―2
03 日向越冬白鳥
04 無名山―1
05 無名山―2
06 丸山―1
07 丸山―2
08 水道山―1
09 水道山―2
10 小平蘂岳―1
11 小平蘂岳―2
12 天塩岳―1
13 天塩岳―2
14 天塩岳―3
15 於鬼頭岳―1
16 於鬼頭岳―2
17 於鬼頭岳―3

小平蘂岳―1 念願の登頂の日が訪れる
2003年2月8日(土)

 昨年1月19日、幌加内町ほろたちスキー場でのスノートレッキングの帰り、せいわ温泉「ルオント」から左に見える山々に目を奪われる。

 「すげ〜〜……この地方には珍しい鋭い稜線の山だなあ」こんな会話を車の中で交わし、いつかは行きたいと、密かに夢を膨らませていた山である。

 そして今日念願の登頂の日が来たのだ。私たち3人は朝6時士別を出発した。
 士別を出たときは、天気予報のとおり青空に恵まれそうな気配だったが、西に向かうにつれ、朝霧が濃くなり、雲も多くなってきた。

 順調に車を走らせ行き過ぎたものの、歩き始めの予定地「13線川」にかかる橋に到着。それぞれ歩く準備を終え、6時50分スタート。
 少しずつ東の空が明るくなり、朝日が昇ろうとしていた。

 「天気になってほしいなあ」と願いつつ、GPS(衛星を捉え、自分の位置を測定する機器)で方向を確認し順調に歩く。

 13線川に沿って歩くこと1時間20分。標高290m地点でいよいよ尾根に取り付くため、斜面を登り始める。
標高440m地点で、すばらしく大きな樹木が現れる。

 残念ながら木の名前は分からないが、樹齢は相当経っているだろう。かなり大きな枝振りだ。そこで、小休止を取り再び歩き始める。
 450m地点で尾根にあがり、ここからは尾根歩きだ。尾根と言っても、アップダウンの繰り返し。 結構疲れる。
 中間ポイントとしていた656m地点を9時30分に通過。予定よりちょっと遅れ気味だ。

 休憩もそこそこに、今回の最大の難関、急斜面の登りが始まる。

 3人で交替しながらラッセルだが、やはりラッセル隊長のNさんにはかなわない。
 私の倍はこなしているが平気な顔だ。私はちょっと歩くとヘロヘロになるのだが……。日ごろからの鍛え方が違うってことか。

 稜線が近づくにつれ、傾斜もきつくなり、ジグを切りながらの登り。そして、この頃から視界が悪くなってきた。雪が降っているわけではないのだが、曇って100mほどの視界だ。
 迷わないようにテープで目印を付ける。
 そして、11時10分、標高910m小平蘂岳への稜線に着いた。
 この時点ですっかり視界も悪く、50mがやっとの状態だ。(文責・写真:幸)
(写真上=途中に現れた木、風雪に耐えながら数百年か)
(写真下=学田峠から見た小平蘂岳山塊全景)
【今回の行程】

  行 先 小平蘂岳(おびらしべだけ:960・5m)
  標高差 741m(累積標高差772m)
  距 離 片道6・9キロ
  時 間 登り4時間50分 下り2時間30分
  道 具 スキー3人