士別市内でトレッキング〔山麓(さんろく)歩き〕を愛好する仲間たちの山行記を連載します。市内を含め、この近郊には人間がいまだ足を踏み込んだことのない未踏地もあり、自然の魅力がいっぱいです。そんな自然の再発見を楽しめれば、と愛好者たちは今日もスノーシューズを雪跡に残して、前進しています。連載は随時です。

  道北日報
ヘッドライン


01 乙部山―1
02 乙部山―2
03 日向越冬白鳥
04 無名山―1
05 無名山―2
06 丸山―1
07 丸山―2
08 水道山―1
09 水道山―2
10 小平蘂岳―1
11 小平蘂岳―2
12 天塩岳―1
13 天塩岳―2
14 天塩岳―3
15 於鬼頭岳―1
16 於鬼頭岳―2
17 於鬼頭岳―3

小平蘂岳―2 目指すは頂上960m
2003年2月8日(土)

 ここから頂上まではまだ距離で800m、標高で50m登らなければならないのだが、完全に行くべき方向を見失ってしまった。

 ちょっと小高い丘の方向に行こうとすると、GPSは反対の方向をさしている。
 GPSを信じそちらに向かうが、視界が悪いためデポ旗を見える間隔で立てていく。この赤い旗が私たちを見守ってくれているようだ。
 そして頂上。標高960mのピークだ。

 登り始めて4時間50分。午前11時40分。ついに小平蘂岳の頂上に立ったのだ。辛かったことが嘘のように、感激と感動が溢れてくる。
 3人で記念撮影を済ませ、とりあえず風の少ないところまで降りることにする。

 登り返しがあるため、シールを着けたままの下山だ。
辛かった登りが嘘のように下りは楽チン。
 900mの地点でお昼にした。
 お湯を沸かしラーメンをすすって疲れた身体をいたわる。
暖かいものを食べると、力がよみがえるようだ。

 12時25分。再び出発。
 稜線から下る910m地点で自然の雪が作った造形美を前に、記念撮影。

 そうこうしているうちに、一度も見えなかったピークが私たちに別れを惜しむかのように一瞬ではあるが姿を見せてくれ、夢中でシャッターを切った。

 再び隠れたピークに別れを告げ、急斜面を降りていく。

 今日の雪は重い。頂上近くは表面だけ固まった雪でターンも難しい。

 標高が下がるにつれ気温があがり、シールやスキーに雪がつき、帰りは辛い。
 登りよりも辛かったような気がする。
 国道に停めた車がとてつもなく遠く感じる。
 15時ジャスト。ようやく登山口へ到着。
 疲れ果て、温泉につかる気力もなくなり、家路へ急いだのであった。(文責・写真:幸)
(写真上=自然が作り上げた造形美)
(写真下=少しだけ顔を見せた山頂)
【今回の行程】

  行 先 小平蘂岳(おびらしべだけ:960・5m)
  標高差 741m(累積標高差772m)
  距 離 片道6・9キロ
  時 間 登り4時間50分 下り2時間30分
  道 具 スキー3人