士別市内でトレッキング〔山麓(さんろく)歩き〕を愛好する仲間たちの山行記を連載します。市内を含め、この近郊には人間がいまだ足を踏み込んだことのない未踏地もあり、自然の魅力がいっぱいです。そんな自然の再発見を楽しめれば、と愛好者たちは今日もスノーシューズを雪跡に残して、前進しています。連載は随時です。

  道北日報
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01 乙部山―1
02 乙部山―2
03 日向越冬白鳥
04 無名山―1
05 無名山―2
06 丸山―1
07 丸山―2
08 水道山―1
09 水道山―2
10 小平蘂岳―1
11 小平蘂岳―2
12 天塩岳―1
13 天塩岳―2
14 天塩岳―3
15 於鬼頭岳―1
16 於鬼頭岳―2
17 於鬼頭岳―3

冬の天塩岳―1 近くて遠い山(標高1557・660m)

 士別から近くて遠い山、それが冬の天塩岳だ。深い懐を抱き、冬には人を寄せ付けることを拒みつづけた山である。深田久弥の日本200名山にノミネートされ、最近注目を浴びた山でもある。

 そんな天塩岳に登る機会を得た。山の情報を交換している、メーリングリストの仲間が冬の天塩岳に登るというのだ。私は無謀を承知で同行させてもらうことになり、いつもの仲間3名と、厳しい冬の天塩岳にアタックしたのだ。

 1月26日、朝3時20分自宅を出発。空を見上げると、満天の星空。予報どおり晴れることは間違いなし。初めての冬の天塩岳への期待と不安を胸に、車を走らす。

 朝が早いこともあって、交通量も少なく、Nさんの愛車「ランクル君」は快調に走る。国道40号線から国道39号線、国道273号線を紋別方向に向かい、浮島トンネルを抜けたところが今日のスタート地点である。自宅からここまで、1時間20分。車を国道の端に寄せ、歩く準備を進める。
 朝5時ジャスト。月明かりとヘッドライトの明かりをたよりに歩き始める。期待と不安が膨らむ。長い1日の始まりだ。

 合流するメール仲間が途中でテント泊をしており、そのトレース(踏み跡)があり、迷う心配もない。歩き始めは少し寒かったが、30分も歩くと身体も温まり、ほんのり汗も出始める。
 歩き始めから1時間。メール仲間のテント場へ到着。すでに起きてはいたが、これから朝食とのこと。「悪いけど、先に行ってくれる。後から追いかけるから…」と…。

 あらら……さてさて困ったぞ。メール仲間に着いていけばいいと思ったので、どこから登るかルートが分からん。一応地図は持ってきたため、簡単に今日のルートを教えてもらいテント場を後にした。そこから15分ほど歩くと、またテントがひとつあった。「おはようございます」とお互いに挨拶する。これから我々と同じ天塩岳を目指すらしい。(文責・写真/幸)
(写真=ヘッドライトの明かりを頼りに)

【今回の行程】

 行き先 天塩岳1557・6m(渚滑コース)
 標高差 997m(累積標高差1037m)
 距離 片道7・1km
 時間 登り6時間、下り2時間半
 道具 スキー3人