士別市内でトレッキング〔山麓(さんろく)歩き〕を愛好する仲間たちの山行記を連載します。市内を含め、この近郊には人間がいまだ足を踏み込んだことのない未踏地もあり、自然の魅力がいっぱいです。そんな自然の再発見を楽しめれば、と愛好者たちは今日もスノーシューズを雪跡に残して、前進しています。連載は随時です。

  道北日報
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01 乙部山―1
02 乙部山―2
03 日向越冬白鳥
04 無名山―1
05 無名山―2
06 丸山―1
07 丸山―2
08 水道山―1
09 水道山―2
10 小平蘂岳―1
11 小平蘂岳―2
12 天塩岳―1
13 天塩岳―2
14 天塩岳―3
15 於鬼頭岳―1
16 於鬼頭岳―2
17 於鬼頭岳―3

於鬼頭岳(おけとだけ)―1

  天塩岳のふところ、沢から尾根に
  
              2003年3月1日(土)   (標高1176・2m)

 7時に駐車場に集合した私たち一行6名は、2台の車に分乗し、今日の目的地於鬼頭岳に向け出発した。順調に車を走らせ、朝日町の茂志利トンネル手前で、1台のワゴン車を追い抜く。その車の中には、私と同じようなスキーがあった。後ほど、途中まで一緒に登ろうとはこの時点では思いも寄らなかったのだが…。

 7時40分。今日の出発地である「表於鬼頭橋」に到着。通行の邪魔にならないよう、橋の欄干近くに停車。早速出発準備を始める。すると、先ほどのワゴン車が止まり、私たちに話しかけてきた。「どこ行くの?」と…。私は、「於鬼頭岳に登るんだよ」と話すと、初老のおじさんは「そうか」と、私たちの後ろに車を止めスキーを履いて山には入る準備を進めた。

 私たちも歩く準備をしているとそのおじさんは、「於鬼頭岳の30mほど下がったところに岩場があって、そこにはナキウサギがいるんだ。機嫌がよければ出てきてくれるかもしれないよ」と、教えてくれた。
 どうやらこのおじさん、山に関してはただ者ではないらしい。歩きながら聞いたことだが、山には入って40年、林業関係の仕事をしており、この辺の山はかなり詳しいそうだ。

 7時55分。結局、私たちは山の様子を見に行くというそのおじさんと一緒に歩き始めた。おじさんが昨日つけたラッセルが残っており、雪も締まりほとんど沈まない。しかも、今回のルートは、沢を歩いて尾根に出るコースだが、川に沿って林道があり、その林道を歩くのでスノーシューでも楽に歩けそうだ。

 そのおじさんと1時間ほど一緒に歩いたが、「こっちの山の様子を見に行く」と、私たちと別れ急斜面を登り始める。私たちは当初の目的どおり、於鬼頭岳を目指した。 (文責・写真/幸)
(写真=沢に登るメンバー)


【今回の行程】

行 先 於鬼頭岳(おけとだけ:1176・2m)
標高差 683m(累積標高差711m)
距 離 片道5キロ
時 間 登り3時間30分 下り1時間30分
道 具 スキー4人、スノーシュー2人