時間延長や0歳児も登録可能に
貸出冊数は倍の10冊
新館にとって大きな課題は、旧館以上に多くの市民に登録者カードや貸出冊数を利用してもらうこと。来館者が増えれば、それだけ図書館の持っている意味合いの市民への理解も深まるし、施設の有効活用度も高まる。
また図書館そのものも行政サービスを向上させ、利用者がより来館しやすい環境作りを心がけることが求められている。
そんな主旨にそって、新館になって新たに試みたことがいくつかある。
(写真=児童図書室では小学就学前の子どもも並ぶ)
土・日曜日も午後6時まで開館延長
まずは開館時間の延長。
旧館は閉館が平日が午後5時30分までだったが、これを30分延長し、午後6時までにした。
土・日曜日は午後4時までだったのを、こちらも同じく午後6時まで延長した。
このことで勤労者でも夕方の退社後にちょっと図書館に立ち寄って本を借りたり返却する余裕が生まれる。一般利用者への利便性を考慮したものである。
この時間延長で職員体制も常勤を4人から6人に増やしてパートを含め9人体制にした。
図書館は全国的に時間延長が潮流。曜日によっては時間差を設け、夜8時まで開館しているところもある。
士別市がこれを実施するにはさらに職員の増強が必要で、財政的にも無理。
とりあえずは時間延長で、利用者が足を運びやすくした。
お母さんとの連携で読書習慣を育成
お次は利用者カードを幼児にまで拡大したこと。0歳児から利用者として登録ができ、この子どもの名前で本を借りることができる。
士別市では0歳児から読書習慣を身につけてもらおうと、赤ちゃん誕生とともに本を贈るブックスタート事業を進めている。0歳児からの登録もこの一環といえるものだ。
実際、絵本などはお母さんの名前だけで借りても冊数が不足する場合もあるという。子どもの名前でさらに数冊借りられれば、頻繁に図書館に足を運ぶ必要もなくなる。
同館では「まだPR不足なのか、0歳児からの幼児登録者数はそれほど多くはありませんが、今後はお母さんの来館とともに少しずつでも増えていくのでは」と話している。
増加していく利用の邸宅が今後の課題に
これらとともに貸出冊数も従来の1人あたり5冊から倍の10冊にした。
増やした理由は、前述のように親子が読む絵本は5冊ではすぐに読み終えてしまうことや本好きの人は貸出期間2週間で10冊や20冊を読んでしまうため。
これらの人たちの需要もあって、倍にした。
開館時間の延長、0歳児からの利用者カードの登録、1回の貸出冊数の倍増化―これらのサービス向上で、同館では従来の年間貸出冊数9万冊から倍増の18万冊程度まで伸ばしていきたいという。
図書館には必ず新館効果というのがあって、建設初年度は利用者が大幅に伸びるのは当たり前とも言われている。
課題はこの時の利用者増を定着させること。市民へのサービス向上とともに、不変的な姿勢で魅力ある図書館作りに臨んで行くことも欠かせない。 
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