03 復刻版 道北日報紙昭和31年7月4日 【2丁目の巻】 庶民的で質実剛健
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   町内の中で目立たぬ存在といったらこの町内に叱られるかも知れぬ……だがそれに近いぐらい印象がないのはどうしたわけか……曰くこの町内のひとびとは質実剛健、いたって無愛想であり生活信条が極めて固い……ということである。
 一見それは鈍重の感をも受けるが、早まって百陣の功一矢にかくよりも着実な歩みを続けるのもまた賢明な方法だ。
 庶民的な町内との感じが深いことが特色であり自慢の一つであろう。例年の花見も僅かな会費で団らんのうちに行っている。
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 この町内には市開拓の長老・山畑弁次郎氏がいる。天塩川水系開発など地域住民のために格段の尽力を見せてくれる道議・秋山孝太郎氏も正月、祭典と忙しい政務の余暇をぬすんで町内会の集まりに顔を見せる。
 深沢、佐藤、清光と近郊の土建業界に顔の知られている3氏も同じく住人だ。
 道の無形文化財として推奨されている大束さんは道内に比類なき刀匠で自慢のタネであり、街の考古学者・木下斐水氏も有名だ。
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 今後の施設計画について目ぼしいものはないが住みよい町内にするために下水溝を完備したいと努力している。消防署が他地へ移動すれば客足を誘致するような規模のものを建てたいと色々と計画している。