06 復刻版 道北日報紙昭和31年7月23日 【5丁目の巻】 近代商業の構築
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 「銀座」8丁目のど真ん中といえば、大通り5、6丁目がそれにあてはまる。
 従って市商業界の心臓部でもあり、栄枯盛衰を生き抜いた商店が軒並み……それがこの町内の特徴である。
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 道北一と称するガソリンのサービス・ステーションを完成した江端商店、菓子司として3代目ながら新感覚の経営の下に遺業を継ぐ山本菓子店、誠実を第一として近郊の農家からも親しまれる創業50余年の高嶋履物店さん、市絵画界パイオニア松永昇氏もカネチョウさんの2代目である。
 呉服店専門の店として今も尚、和服、足袋姿で応待している今井呉服店も高級な和服の店として定評がある。
 大通りを外れると「柔俳30年」の鈴木幹雄氏、気っ風が素晴らしくよい消防の末木さん、「愛想一家」と言われる映劇前の中村商店等々……勝よしのオヤジさんも竹を割ったような主人、川橋製菓も大通りでは主の方である。
 スミ写真館も美容館を完成させて新進気鋭の業者の1つ、……西側には創業50年前後の田中印刷所と多田錻刀店が仲良く並んでいる。山崎質屋さんもサービスがよいことは特に筆者がつけ加えておく。
 マルミの旅館のご隠居は苗づくりに余念がなく有名である。
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 これら5丁目のひとびとは将来の大士別市の商店街の心臓部たるに恥かしくなく近代商業の粋を築き上げようと日夜奔走している。