07 復刻版 道北日報紙昭和31年7月26日 【6丁目の巻】 新旧入り混じり活況
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  商店とは古きを尊ぶとともに新しきを偉とする。
 この6丁目は新旧入れ混った店が潤歩して、その特徴をよく表している。
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  フジヤ金物店は終戦後の新店だが、今日では確固たる商権を管内に有し、輿水氏は商工会議所の副会頭として公私ともに多忙である。 橋本亀祐氏は大通り6日会の会長で温厚な人物、信頼があつい。
 ギンザは道北唯一の美容のセンターとして実名が高い。
 マルスギ商店も先代石垣氏に続いて佐々木氏が堅実隆昌を図っている。
 市内の数ある飲食店、食堂のうちで40年のノレンを持つ豊田食堂は近郊農村のものなら誰でも知っている実直、気軽な店として特異な風趣を持つところだ。盛りがいい事では定評……。
 同じ頃に開業の歴史を有する寿は当代一流の割烹店、他都市と較べて決してヒケをとらない。
 市内料飲店界の相談役としても円満な長縄氏夫妻の行跡が高くかわれている。令息は士別紡織会社の専務として年間生産量1万6千ポンド、道北無比の羊毛加工場として近代的設備をなし、若手市内実業家の一人。
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 消防、その他数多くの公職を経歴した出村さんは中央通り、町内でも古顔の方だ。
 店は新しい方だが西川理容院も”カミソリをとらせて……”と顧客に評判。
 前代は亡くなったが鯖戸畳店も老舗。新しい感覚のテイラーとして得字洋服店は新興ながら若いひとびとに人気がある。
 若林ラジオさんは地域の共同聴取を一途に引受けて忙しい。
 麺類専門の店高原製麺所も27年この方、主婦にはなくてはならぬ存在となった。