09 復刻版 道北日報紙昭和31年8月9日 【7丁目】 1日を楽しむ下町気性
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  7丁目では例年聖徳太子祭を盛大に行っている。町内伝承の年中行事だが、貴賤を忘れて1日を和む下町気性が現れて嬉しい。
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 小池医院の院長先生は市内医師会の重鎮、ユネスコの会長を引受けながら、老幼患者何れにも信頼を持たれている。
 同じく浜本先生も歯科医の士別では草分け、庶民的な人肌の良さは令息にも継がれて、患家になくてならぬ存在。
 大谷薬局は旭川のイチノのノレンを持って大正2年創業。薬局として古参、道北に名が通っている。
 角一まつや呉服店は昭和16年開業というが、店主高橋氏の一貫した近代感覚の商法というのは耳目を見張らさざる訳には行かない。
 7丁目角に大きく店舗を構えた番茶屏家具店は正にフアニチャー・デパートであり、将来を期待出来る店。
 停車場通りの野田商店は戦後樺太の引き揚げながらこの10年間に卸間産として確たる地盤を築きあげた。
 かわた美容室は市内で最初に洋髪を始めた店。ことしさらに理髪部を加え総合美容の充実に努力している。
 一力はそばの店として道北に定評だといっても過言ではない。内海氏の誠実だが今日成さしめたのだとはファンもっぱらの声。
 神田時計店は日本堂の跡を引き受けた店だが、業界の新進気鋭として最近はその発展が特に目覚ましいと聞く。
 カメヤ洋服店も洋品という名のアチラ化した繊維類を士別に初めて披露したのが昭和7年、爾来顧客にカメヤで親しまれている。
 中丸錻力店では今、冷気吸収放熱装置と称す燃料節約特許を売り出し中だが、中丸さんはこれまでに特許ふたつを持つという商売熱心。
 マル紅フジヤも開店3年足らずの新店だが、この主人のセンスの良さは若手に大好評。
 年藤商店は新進。
 銭屋飴店は前年溶けないアメの製造法に成功し、アメ専門のメーカーとして注目を浴びている。
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