10 復刻版 道北日報紙昭和31年8月12日 【8丁目】 将来の一大発展が期待
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 8丁目の最近の繁栄は特に目覚ましい。士別マーケット街の完成、警察署前の店舗新築、それに市立病院に抜ける道路の縦貫が実施されれば、将来一大発展が約される。
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 公区長の土山為次郎氏は人も知る市の要人〃市内一のおらが公区長〃として町内の信望を一身に集めている。
 マルタケは60有余年、ノレンを持つ道北に冠たる老舗。初太郎氏は教育委員長、専門店会長と侠気満溢。林名支配人を控えて盤石。
 三和商会の渡辺氏もこの町内、西条鉄工場の良夫氏はいまや青年会議所の理事長として大きくクローズアップされている.
 大通りに堂々たる店舗を構えた住吉呉服店の果敢な商法は将来を期待されてよい。
 タカハシ洋服店は道北地区の組合長で市内最古参。その仕立ては定評がある。
 谷薬房、内藤農機店、レンカ堂なども中堅ながら次の世代をマークする商業マン。
 尾形畳店は堅実ではあるがAクラス……国文堂書店は学生の店として好評。
 マーケット街は樺太からの帰国者が多い。ラーメンで名の通っている五十番、高級野菜専門の木村青果店、同じく食料品店の西条氏、焼肉の白樺として知らぬ者とてない野呂さん、リリー理髪院の田村氏などすべて終戦の辛苦をつぶさになめながら、粒々今日の成果を得た人々ばかりである。
 それだけに根強く結束も堅い。
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 この町内の発展計画は駅前の市としての美観完備と停車場通り、南大通り、あるいは市立病院前の商店街充実化と夢は多くある。
 しかし名相談役土山、西條氏を擁して一歩一歩前進しようとする意欲の逞しさは夢とは限らない。