2008年
道北日報
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腹部脊柱管狭窄ってどんな病気? -2-

士別市立病院診療部長 濱田修医師(整形外科)

 今回は腰部脊柱(せきちゅう)管狭窄(きょうさく)症の治療についてお話します。 治療には保存療法(手術以外の治療)と手術療法があります。

 重症の場合は手術が最優先となりますが、重症でなければ生活上の注意や運動療法、薬物療法などで症状の軽減が期待できます。

 腰を後ろに反らすと椎間(ついかん)関節が神経を圧迫しますので、これを避けるようにするのが基本です。  腰が痛くても背スジをピンと伸ばした「いい姿勢」で歩こうとする方がいますが、脊柱管狭窄症の方にとって「いい姿勢」は神経を圧迫する姿勢となるので逆効果です。
 むしろややうつむき加減で腰を少しかがめて歩いたほうが楽に歩けます。
 長時間立っているときは足を交互にステップ(高さ10センチくらいの台)に乗せると足の症状が出づらくなります。 運動療法としては、腹筋をきたえる運動や、脚をかかえるような姿勢で腰の関節をひろげるストレッチが良いでしょう。

 重症でなければ薬の内服である程度症状が軽くなります。鎮痛剤やビタミン編、神経の周りの血流を良くする薬などが有効です。
 薬で痛みや痺れが改善しない場合は神経ブロック注射で症状の改善を図ります。

 保存療法を続けたにもかかわらず日常生活上の支障が大きい場合、旅行やパークゴルフが楽しめないなど生活の質が低下する場合は、手術が解決法となります。

 内科の病気の有無や程度にもよりますが、通常80歳になっても腰椎の手術は安全に行なうことができます。  神経を圧迫している骨や軟骨の一部を削って神経の通り道を広げる手術(除圧術)、腰椎のずれや傾きを矯正して固定する手術(固定術)が行なわれます。みのもんたさんが受けた手術は前者の除圧術です。

 脊椎手術の専門医であれば、手術によって麻痺(まひ)が悪化するなどの重大な合併症の心配はいらないでしょう。

 手術によって痛みはほとんど良くなり、歩行距離も確実に伸びますが、長年にわたって神経が圧迫されていた場合は痺れが残ってしまいます。
 常に足が痺れているようなひどい状態になる前に神経の圧迫を取り除くことが必要となります。