変形性膝関節症 その1 -4
士別市立病院診療部長 濱田修医師(整形外科)
よく「膝(ひざ)に水がたまった」という話を聞くと思います。年齢が中年以降で、膝のケガをしたことがないのに水がたまるのなら、原因の多くは変
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正常な膝(左)と膝関節症(右)のレントゲン写真 |
形性膝関節症(以下膝関節症)です。
膝関節症とは、膝関節のクッションである軟骨がすり減って関節が変形してくる病気です。患者さんは女性に多く、50歳を過ぎた頃から年齢とともに患者さんの数が増えてきます。
症状は膝の痛みであり、最初のうちは「歩き始めに痛い」とか「正座をしていると痛くなる」というのが特徴です。正座はできるが長く続かない、正座から立ち上がるときがつらいという症状があれば、膝関節症の初期と考えていいでしょう。
膝関節症が悪化し軟骨が半分くらいに減ると、歩くときの痛みは強くなり、さらには階段を下りるのがつらくなります。膝が完全に曲がりきらず、伸びきらない状態になり、正座やしゃがむ動作が苦痛になってきます。この時期になると、膝に水がたまって重苦しいということが起こりやすくなります。
さらに軟骨が減って内側の軟骨が無くなってくると、膝は曲がってO脚になり、歩くのがつらくなります。買い物に行くことや、旅行に出かけることが思うようにできなくなります。歩くときの痛みだけではなく、歩いた後も痛みが残ったり、寝返りなどで膝が痛くなり目が覚めたりもします。
膝関節症は俗に“年寄り膝”といわれるように、年齢とともに悪化していくという面があります。しかし、高齢になっても膝が悪くならない人も多く、同じ仕事をしていても膝が悪くなる人と、悪くならない人がいます。
予防法としては、体重を増やさないことと、膝を伸ばす筋力を落とさないことです。体重は身長−90(150cmだと60kg)を超えないようにしないと、膝にかかる負担が大きくなりすぎます。
膝を伸ばす運動は、イスに座って膝を真っ直ぐに伸ばし、太ももに力をいれてゆっくり五つかぞえます。これを左右交互に10回ずつ行なってください。
次回は膝関節症の治療についてのお話です。
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