『NST』って何?=栄養編 -3
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士別市立病院管理栄養士 伽賀育美さん
普段、当たり前のように食事をとっている私たちは、食欲がどのようにわいてくるのか、食べる動作は体のどこを使っているのかなどまったく考えず、食事の時間になったからとりあえず食べたり、お腹が減ってつい食べ過ぎたりしていると思います。
体には睡眠(休養)・食事・活動という生活のリズムと、体のリズム(生体リズム)があり、生まれつき脳に備わっている体内時計でコントロールしています。
この生体リズムは、地球の自転からなる夜明けや日没の光の刺激、潮の満ち引き、四季を体感することなどを基につくられています。つまり、地球上で生活していくには、この自然環境の流れに合わせなければ適応していけません。夜にパソコンやテレビ、コンビニの照明などの強い光を浴び続けたり、旅行時に時差が生じると、この生体リズムを狂わせることになり、体が疲れやすかったり、睡眠不足などが起きたりします。
さらに、食事は1日のリズムを整える効果があり、健康で生活するには、食事を規則的にとることがとても大切です。
現在は、飽食の時代になり、「メタボリックシンドローム」と呼ばれる内臓脂肪が過剰に蓄積した状態の人たちが急増しています。原因は、過食と運動不足という偏った生活習慣でありますが、食べることをいっさいやめる訳にはいきません。
長年慣れ親しんだ食習慣のなかで、病気と向き合い、上手に付き合っていかなければなりません。それだけ「食」は、「人」にとってどんな状態であっても、生きていくために欠かせないものであり、「人を良くする」と書いて「食」という字が出来ていますが、まさに文字通りといえます。
「食」は、栄養を補給することだけが目的ではなく、病気の予防(回復力・抵抗力を高める)や、食べる動作により筋肉を維持する、噛むことで脳を活性化させる、食事を介してコミュニケーションを広げるなど様々な役割があります。
人の心と体に密着している「食=栄養」を市立病院では大切にしています。
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