2008年
道北日報
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『NST』って何?=栄養サポート編
                
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士別市立病院臨床検査技士 佐藤時子さん

 日常生活で健康のバランスの「ゆがみ」を、早期に発見するときは検査値が役に立ちます。

 各種の検査から得たデータは、改善が必要な生活習慣を知るきっかけになり、それが病気を未然に防ぐ事にもつながります。さらに、病気の発見や治療の効果を評価することにも使われています。
 健康状態を知るうえで、栄養状態を把握することはとても大切です。
 栄養状態を知るためには食欲、食事摂取内容、体重の変化などだけでは分からない場合があります。
 そこで、摂取した栄養や水分が、からだの中で不足しているのか、多すぎるのかを知ることが重要になります。これは採取した血液などで検査をすることができます。

 栄養状態を表す検査項目に「アルブミン」というのがあります。アルブミンは食事などで摂取したタンパク質をもとに肝臓で作られる血液中のタンパク質です。
 アルブミンは血管を通って全身に行きわたります。からだのすみずみまで栄養や多くの物質を運ぶことや、からだの水分の調節をする大切な役目をは果たしています。

 アルブミンの量は、栄養不足や消化が悪いとき、吸収力が低下しているときなどは少なくなります。アルブミンの量が極端に少なくなると体にむくみが出てくることがあります。
 また、からだの中で作られたアルブミンは3週間くらいで自然に壊れてしまいます。毎日少しずつ作られては壊れるしくみになっています。

 アルブミンをはじめとする栄養素が過不足にならないような、毎日の食生活などの生活習慣が大切になります。

 からだの中ではさまざまな成分が互いに反応したり、循環したりしています。このためAST(GOT)やALT(GPT)などの酵素、血糖やヘモグロビンA1Cなどの糖質、コレステロールや中性脂肪などの脂質、白血球や赤血球などの血球数、ナトリウムやカリウムなどの電解質、鉄やカルシウムなどの微量元素、ホルモンなど数多くの検査項目の中から選んで調べます。
 栄養状態を見極める検査値も、生理的な変動や疾患がある場合の影響を併せて評価することになります。 
 また期間をおいて調べることで、からだの状態が時系列的にどのような傾向になっていくのかが分かりやすくなります。

 さらに、個々の体質が食物や環境物質の何かに対してアレルギーがあるのかを知ることも体調管理に役立ちます。