トップページ耕す>海外視察

目次

日程

はじめに

フライブルグ

オッテンヘーフェン

ミュンヘン

ウィーン

エトセトラ

むすびに

「エコポリス」の希求

<ドイツ:フライブルク市>

「フライブルク市」 「多様なエネルギー政策」 「リサイクル社会の新たな挑戦」 「延び続ける路面電車」
 人口約20万人のフライブルク市はドイツの南西部ライン川より約23km東に位置し、南にスイス、西にフランスの国境に近い所にある。ライン川をはさんでフランスのヴォージュ山脈、スイスのジュラ山脈、そして、シュヴァルツヴァルト(黒い森)山脈に囲まれたこの地域は、レギオ地域(Regio)と呼ばれている。Regioという言葉の持つ意味は「ライン川上流地帯の地域共通性」と言い換えられており、協力して地域活性化政策を推進しているという。特にフライブルク市の環境対策を柱に、三国はEU統合の実験場として共同で活動している。

 フライブルク市は、1120年に町の成立がみられるが、1960年代人口が急増し、西側郊外に住宅地が開発された。1970年代中頃から反原発運動がおこる。1980年代より森林被害が(酸性雨)表面化。大工業地帯、火力、原子力発電所をもたないが、隣接する国がそのような施設をもっているため、それが原因といわれている。1986年チェルノブイリの原発事故発生、この地域まで死の灰が降る。

 チェルノブイリ原発事故に対して行われた1986年5月27日の特別市議会での決定事項
・Why1(フライブルク市近郊のヴィール市)の原子力発電所建設反対決議強化
・フライブルク市周辺国境地域(フランス・スイス)に位置する原子力発電所反対支持
・原子力エネルギー中期的反対支持
・再生可能エネルギー源開発促進とあらゆる貯蔵可能エネルギーの使用

 このようなフライブルク市を取り巻く環境の変化により、NPO、自然保護団体、公的機関それぞれ環境問題に取り組んできたが、現在は連携を取りながら人間が自然と共生する「エコポリス」の実現に向けて様々な環境行政が行われている。因みに、ドイツで環境局という行政部門ができたのも、フライブルク市が初めてという。

 2002年にドイツの人口20万規模の都市で初めて緑の党の市長が誕生したこともあり、行政の側から環境都市政策が提案されている。(世界各国から行政、議会関係者が視察に訪れるので環境ビジネスとしても成り立っている)

これらの取り組みにより、1980年代60%の原発依存度が、今日30%に低下するまでに到っている。

<↑エコステーションでハーナゲル館長の説明を受ける↑>

「フライブルク市」 「多様なエネルギー政策」 「リサイクル社会の新たな挑戦」 「延び続ける路面電車」

 佐々木隆博