この九月に歴史に残るような大事件が立て続けに起きました。九月十日には、日本にあり得ないと言われていた「牛海綿状脳症(狂牛病)」の発生が公表され、九月十一日には、世界を震撼とさせた「米国同時多発テロ」事件が勃発した。 この事は“危機管理”について改めて私達に問いかけました。テロをいきなり「戦争だ」と言ったり、狂牛病が起きた途端に「安全だ」と言うのは、いかにも感情的で危機管理の不十分さを露呈しているとしか言えないと思います。
私は危機管理について必要なことは三つと考えます。一つ目はまず「情報公開」です。情報の共有は責任の共有です。正確で正直な情報こそ信頼の基本です。二つ目は「システム(制度)」です。ボーダーレスに対応する法の整備や平和維持のための一層の論議が必要です。 三つ目は「チェック体制」です。我々は問題が起きた時はその原因や責任について色々言いますが、再び過ちを繰り返さないフォローアップ(追跡調査)の体制こそが必要と考えます。