個性・多様・地方の時代 ( 1997年 01月 )
 
佐々木隆博 


 「安全で安心な生活の再設計」1996年版「国民生活白書」のタイトルです。
 これまでの白書は「豊かさ」をベースにしてきました。高度成長期のなかで、経済発展を個人の豊かさにも向けるべきと唱えてきたことには、それなり意味があったと思います。
【個の時代】
  しかし、高度成長社会は、効率重視の結果、均質社会・画一人間を生んでしまいました。成熟成長を迎える中、新しい価値基準が必要なのだと思います。
 それは「個」を尊重する言い換えるならば個の責任において行動すること(再設計)だと思います。

 【多様性】
 昨年ヨーロッパを視察する機会がありました。3000年の歴史が私たちに教えくれたことは、歴史も自然も世界共有の財産であるということ、それはお互いを、自然を、認めあう「多様性」でした。

【新しい価値】
 近頃のあらゆる分野での不祥事もまた、高度成長のリーダーの論理、生産・管理する側の論理で進められてきたことによるのではないかと思います。

 時代に合わなくなった制度を改革し「個性」や「多様性」重視への転換期です。そこには当然、公的な情報の公開が求められてくる訳です。
 道庁の不祥事について、本年もお詫び申し上げなければならないことは非常に残念です。同時に議会(政治)にも変革が求められていることを痛感し、改革への決意を新たにしています。

【三っのK】
 21世紀のキーワードは「健康」「家族」「環境」といわれます。「健康」は、心・身共にゆとりを持つこと、あるいは自分自身を取り戻すことと考えます。同時に「家族」の時間が大切にされ、職場単位での活動のみならず家庭・地域の活動を考えたいものです。そしてその共生の空間である「環境」農山村・マチを考えなければなりません。
 こうした条件(インフラ)整備はまだまだ充分とはいえず、生涯学習・リクリエーション・ツーリズム・農村・街並み・ボランティア・リサイクルなど新しい価値に基づく発想やシステムが必要です。それが“新しい時代の活力”になると思います。

今年私は年男、議員として10年目を迎えさせていただきました。「個性・多様・地方の時代」のために、『大胆で繊細な発想と行動を肝に命じたいと決意しています。 (1997年 元旦)

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