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いただきます

2005年4月

佐々木隆博


 小学校の授業参観の出来事、給食の時間に先生が「食べ物は農家(漁師)の皆さんや工場の皆さんが一生懸命に作ったものです、感謝を込めて『いただきます』と言って食べましょう」と言ったそうです。
 給食が終わってからある母親に「一生懸命に作って頂いたことは解ります、その感謝の代金がお値段なのではないですか」と言われて、先生は困ってしまったという話があります。汗(労働や技術)の対価が価格なのだから、このお母さんの言っていることは間違ってはいない。

 では、先生が間違っているのだろうか、実はそうなのです。


 「いただきます」の本当の意味は「命いただきます」で、食材の命を食して自らの命を繋ぐという意味なのです。
 今「食の安心・安全」「食育」が議論されていますが、食を通して「命」の誕生や成長を学ぶことは重要だと考えます。「個食」や「弧食」で命を学ぶことはできないし、人工的・科学的に製造(処理)されたモノは命のない食材と言うことを理解することに繋がります。
 家庭のことに法律や条例までは余計なお世話だという論議もありますが、私は、事態はかなり深刻だと思います。

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